映画『タイタニック』でのブレイクから早十数年。先日、女優のケイト・ウィンスレットが40歳の誕生日を迎えました。ケイトはその直前の雑誌のインタビューで40代に突入することについて「興奮して待ちきれないわ!」と語っています。

30代最後の2年は「40代を目前にして、やれることはすべてやったわ。自分を前に押し出して、自分自身に挑戦して、自分に疲れ果てて、出来る限りの楽しみを味わい尽くしたの」とケイト。その言葉通り、3本の映画に立て続けに出演し、キャリアにもますます精力的。さらには38歳にして第3子も出産しています。

若さにしがみつくハリウッド女優も多い中、年相応に素敵に輝いているアラフォー・ケイト。若いときよりも今のほうが美しさを増している気がします。

実はケイトはバツ2。2度目の結婚相手であった映画監督のサム・メンデスとは、ケイトが『愛を読むひと』でオスカーの主演女優賞を受賞した直後、35歳のときに、オスカー獲得した女優は離婚するという〝オスカー女優の呪い〟のジンクス通り離婚。その4ヶ月後には年下イケメンモデルのルイス・ダウラーと交際するも、バカンスに出かけたヴァージン諸島のネッカー島での火災が原因で知り合ったヴァージン・グループの創業者で大富豪のリチャード・ブロンソンの甥、ネッド・ロックンロールと恋に落ち、ルイスをあっさりと捨てて、妻帯者だったネッドと37歳で略奪婚して玉の輿に

―ーこうやって改めて活字にすると、ケイトが演じた『タイタニック』のローズ並みにドラマティックな人生! 

「20代のときはもっとたくさんのウォッカトニックを飲めたし、翌朝に顔がむくむこともなかった。(中略)今はもう吐くまで飲んだりできないわ。そんなことしたら復活するまでに一週間はかかるし、人生には大事なことがたくさんあるもの。子供達もいるしね」。そう語りながらもなお、〝40代になるのが待ちきれない〟と言うケイト。その理由は、「自信は年齢と共に芽生えるもの。そして美しさとは自分に自信を持つ人々に宿るもの」という彼女の言葉にあります。仕事も恋愛も子育ても、目一杯やりきって成功も失敗も経験してきたからこそ、歳を重ねることに対して肯定的になれる強さが芽生えるのでしょうね。

私を含め、ミモレ世代ってまだまだブレることも多いし、何が正解か悩むことも多いと思うのですが、その時々で出来ることを目一杯やってケイトみたいな心境になれたらいいな〜と思うのでした。「20代の頃に戻りたい……(遠い目)」みたいな後ろ向きばっかりの人生なんて、ぜーったいに、イヤですもんねっ。

写真/AFLO