「MILF」という言葉をご存知だろうか。私がその言葉を知ったのは、2年前に公開されたドキュメンタリー映画、「マドモアゼル C ファッションに愛されたミューズ」を観たときのことだった。
世界のモード界に君臨するカリスマエディターでフランス版VOGUE誌の元編集長、カリーヌ・ロワトフェルドを撮ったそのドキュメンタリーでは、シルクのシャツにひざ丈のタイトスカートにハイヒールを纏って常にエレガントに仕事をする、カリーヌの姿が素敵だった。そんな母親の姿を、彼女のハンサムな息子はこう評する。「いつも友達に言われるんだ、『お前の母さん、MILFだよな』って」。MILFとは、直訳すると、「ヤリたくなるほど魅力的な母親」。日本語で表すなら、「美熟女」といったところ。なるほど、たしかに! スクリーンに映し出されるカリーヌ様は、すでに孫も居る59歳(当時)にはぜーーーーったいに見えないほどセクシーで若々しくてチャーミング。40代の私はそのとき心に誓った。「私も、MILFになる!!!!!!」。
何が素敵かって、彼女は決して、若作りしているわけではないのだ。ただ、自分のスタイルを持っていて、それが最高にかっこいい。ちょうど肌の衰えを感じて焦っていた当時の私には目からウロコだった。「若さに固執せずとも、こんな風にかっこよくセクシーに歳を重ねることも出来るのね」、と。
前置きが長くなってしまったけれど。その、「マドモアゼルC」を観てから私にとってエイジングのメンターとなったカリーヌ様が、あのユニクロとコラボを発表して、そのローンチイベントを行なうと言う。これは行くしかないではないかっ。今回は、10月30日に発売となるユニクロ×カリーヌ・ロワトフェルドのコレクションレポートと共に、私がカリーヌ様に訊いた、「エレガントに歳を重ねる秘訣」についてのインタビューの内容を、数回に分けてご紹介しようと思う。
まずは皆さんが興味津々であろう、カリーヌ様がディレクションしたユニクロのコラボアイテムの詳細について。コレクションのラインナップは、シルクシャツにタイトスカートにテーラードジャケット……と、まるでカリーヌ様のワードローブがそのまま並んでいるかのよう。感動したのは、そのサイジングと素材の良さ。テーラードジャケットやタイトスカート、コートなどは、すべてかなりタイトなシルエットに作られている。こ、これはっ……! ミモレ世代の体型を、今放送中のフジのドラマ「オトナ女子」の篠原涼子ばりにグラマーに見せてくれそうだっ♥ PRの方によると、今回のコレクションアイテムは女性らしい曲線の美しさを際立たせるフィット感にこだわり抜いたため、ゆったり着たい方は従来のユニクロの商品よりもワンサイズ上を選ぶのがおすすめとのこと。
さらに、とろみ感のあるシルク素材のレースキャミソールやスリップドレスも、うっとりするような官能的な肌触り。そしてそしてっ。気になっていたジャケットやコートの素材も、絶対にこの値段には見えない高級感なのだ。
想像以上の完成度の高さに感激。大げさではなく、すべて、価格の10倍くらいに見えるクオリティ。ちなみに価格帯はアウターで¥5990〜¥19900。はっきり言って、みんなには内緒にしておいて、自分だけ買い占めたいくらいに魅力的なコレクションだ。
カリーヌ様が細部までこだわったというだけあって、タイトスカートに合わせるためのシアーストッキングまで揃っている。このストッキングやタイツも、スカートからのぞく脚を色っぽく見せる絶妙なデザイン。これはもう、全ルック、トータルコーディネイトで買うしかない! そして買ったら誰でも、カリーヌ様のような洗練されたセンスの持ち主に見えること間違いナシ!
甘さを排除した、計算され尽くしたミニマムなアイテムが成熟したミモレ世代の魅力を際立たせてくれるはず。そんなユニクロ史上最高にセクシーな「カリーヌ・ロワトフェルド」コレクションの約40アイテムのフルラインナップは、10月30日に10店舗&オンラインストアで発売される(内2アイテムのみは全国のユニクロで販売予定)。争奪戦は必至だけど、私は並んでも手に入れたいと思っている。興味がある方はぜひ実物をチェックして、カリーヌ様のクリエイションのエッセンスを感じてみて。
www.uniqlo.com.carineroitfeld/jp
次回はカリーヌ様に訊いた、今回のコレクションを素敵に着こなす方法をお伝えする予定です。
Comment