【質問5】コロナワクチンについて、相談できる窓口はありますか?


最近、たくさんのテレビ番組に出演させていただいています。新型コロナウイルスのワクチンを接種した経験をお話しする機会をいただいているのです。そこで、多くの方が、ワクチン接種の感想や、その後の症状について、関心があることが分かりました。

どこへいっても、聞かれることは多くの場合共通していました。

「ワクチンは安全なのか?」


メッセージで不安を解消!?「LINE bot」の誕生


現在、感染予防策の確立や治療薬の開発が進んでいますが、未だ感染流行の収束の目処は立っていません。

そこに希望の見えるニュースが届きました。

「ワクチンが95%の有効率を示した」

今回誕生したワクチンは、mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンと呼ばれる新しい技術を用いたワクチンです。これらの新技術には、過去10年や20年以上の叡智が詰まっています。

しかし、同時にこの新しい技術への不安や危険性を懸念する声も高まっています。また、それに伴って心ないデマ、誤情報の拡散も各ソーシャル・ネットワークを中心に見られるようになりました。

そんな状況に立ち向かうべく、私自身もミモレの連載をはじめ、各メディアやSNSを通じて、より科学に誠実で忠実な情報を幅広く拡散したいと考え、行動してまいりました。

しかし、1人の医師でできることには限界があります。どれだけ原稿を書いても、お話をしても、私のSNSや質問箱には山のように質問がたまっていきました。誤情報との戦いへの勝算は見えてこず、途方にくれるような気持ちにもなりました。

また、日本より先んじてワクチン接種が始まった、ここニューヨークでは、ワクチンの相談窓口となるコールセンターができましたが、コールセンターはたちまちパンクしてしまいました。その後、コールセンターには全く電話がつながらないといった苦情、予約もできないといった不満の声が次々と私の耳にまで届くようになりました。

こうした負の感情の高まりは、感染者診療に追われる医療機関にも大きくのしかかることになりました。

このような状況は、できるなら日本では経験してもらいたくはない。なんとか日本の医療現場を助けられるような方法はないだろうか。

頭を悩ませる中、日米の有志の医師で集まり意見交換を行いました。

何が私たちにできるだろうか。

そんな話し合いの結果、コロナワクチンの接種にあたって、みなさんが不安や疑問を感じることにお答えできるLINE botが誕生しました。

その名も「コロワくんの相談室」。

コロワくんは私たちのコロナウイルスワクチンの活動を支えてくれるマスコットキャラクターです。こちらは、友達登録するだけですぐにご利用いただくことができます。

 

無料で使えますので、この記事を読んでいただいているみなさまにもぜひご利用いただければと思っています。

また、このbotによって、一般の方々のみならず、医療現場で正確な答えをおさらいしたい医療従事者への助けにもなるのではないかと考えています。

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