お一人さまでもできた！リノベーションで手に入れた自分の城と、新たな人生への軌跡

――この家の中で一番好きなところは？

お風呂です。リノベしたいと思った一番の理由はお風呂。
一人暮らし用のお風呂はどうしても狭い。休日は2時間ぐらいお風呂で過ごすこともあるので、居心地のよい空間にしたくて。

――このお部屋の中で一番費用がかかった部分は？

このロフトです。

こだわりのロフト＆間取り図公開

ロフトってどこ？？と思い、玄関側からハシゴで上ると、あった！

この家、いったいどうなっているの？と思われた方々。
こちらをどうぞ。

言山さんの初期アイデアの図。
配管等、若干の変更はありますが、ほぼこの通りです。（緑の字はちさが追記）

下は大容量の収納スペース。

電子レンジもスッポリ。
皆様、こちらの席で言山さんはZoom会議に出ることが多いですよ。見たことのある風景！

――このロフトのアイデアはどこから？

たまたま知り合いにヴィンテージマンションをリノベーションした人がいて、そのお宅に同様のロフトがありました。あまりにも素敵だったので『そのまま真似したい』と施工会社へ相談し、取り入れました。

――後悔している部分は？

洗面所です。もっとホテルライクに広々とした空間にしたかったですね。
でも『できれば』と言う程度で、大きな後悔ではありません。

リノベーションをして人生を見つめ直した。

――リノベーション後に言山さんはご結婚。
しかし、現在もこの家ではお一人で生活。今後、ご夫婦で住むという計画は？

ここに２人で、という選択肢はないです。収納面など完全に１人で住むように設計しているので。
また、夫の仕事は転勤が多く、私も仕事を持っているので彼の転勤先についていくという考えはありません。
もしもこの家がなかったら……もっと広めの物件を見つけ、都内近辺にいるうちは同居していたかもしれません。

でも、私にはこの家がある。
ここは自分だけの場所。仮の住まいではない。出たくないのです。

――夫さんとは今後もずっと別居？この家はセカンドハウスとして維持しつつ、同居はあり？

今のところ、すぐに同居は考えていません。
でも将来的には、2人の今後について考えていかないと、とは思っています。

――結婚願望は強い方だった？

できたらいいな、とは思っていました。
私の会社は結婚したら社宅が借りられる制度があるので、もう偽装でもいいから、と（笑）。

実は偽装結婚は真剣に考えたことがあります。
例えば、ゲイの男性と……とか。世間体を保って結婚しなければいけない人がいたら、私ではどうかと。
一時期は出会いを求めて新宿２丁目に通っていたこともあります。かなり下心丸出し（笑）。
でも、お互いの利害が合致し、ルームメイトとして相性が良さそうな人との出会いはなくて。

そんな偽装結婚を狙っていた時期は、一般職で給与も今より低かった。
でも、今は総合職に。
リノベーションを決意し、ローンを払うという責任から、自分の給与や待遇面も改善させたかったのかもしれません。

以前は『誰でもいいから結婚して』とすら思っていたのに、ここに住んだらそれは完全に消えました。自分でもここまで変わるとは思いませんでしたね。

＜あとがき＞
独身寮の退寮期限、という現実的な理由から始めたリノベーション。
そこからご自身の『ありたいと思う姿』を模索中の言山さん。

“家”とはただの箱ものだけれど、住んでいる人の人生そのもの。

自分はどうしてこの家を選んだのか。
大事にしている部分、おざなりにしている部分はどこなのか。

インタビュー後、そんな“私自身”を見つめ直しながら、家路へと急いだのでした。
 

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