【人生のお金のギモン③】
自分でできる老後の備え。「iDeCo」ってやらなきゃ損?
西園寺:あと、確定拠出年金についても教えてください。以前から耳にしてはいたんですが、このところ多くの人がやり始めたって聞いて、ちょっと焦り始めてるんです。
加谷:ええ、新規の口座開設が増えているそうですね。確定拠出年金をごく簡単に言うと、自分で作る年金制度です。確定拠出年金には企業型と個人型があり、企業型を通称「企業型DC」、個人型が「iDeCo(イデコ)」と呼ばれます。企業型のほうは勤務先がそもそも制度を利用しているかどうか次第ですが、西園寺さんのところはどうですか?
西園寺:うーん、ないと思います。社内で聞いたことないので。
加谷:ではiDeCoの話をしましょう。iDeCoとは、加入者が毎月一定金額を積み立てて、自分で選んだ金融商品で運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができる制度です。投資信託のほか、定期預金や保険など、幅広い商品が対象となります。
iDeCoの特徴は、なんといっても節税メリットが大きいことです。つまり「運用益が非課税」ということですが、iDeCoは拠出、運用、給付のすべてのプロセスで節税メリットを受けることができます。
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