『CLSSY.』や『STORY』などの女性ファッション誌で活躍するスタイリスト乾千恵さん。ご自身の毎日のファッションも手掛けるスタイリングも、甘くない大人のフェミニンな着こなしが定番です。5日間スナップの1日目は、春に着たくなるきれい色スカートの大人の取り入れ方を提案。合わせたニットにZARAのメンズを選んだ理由などもあわせて教えてもらいます。
「カラーアイテムが好きなので、年中着ていますが、春は特にきれい色を着たい気分が高まります。この春はこんなフレッシュなピンクのスカートも気分です。よく『大人が着るなら何色を合わせたらいいですか?』と聞かれますが、私のおすすめはキャメルやライトブラウン。黒を合わせるときつい印象になる気がしますし、淡い色だとやや締まらないなあと思うことがあって。ちょうど中間のような存在なのがキャメルやライトブラウンなんです。きれい色が甘くなりぎず、新鮮な印象になりますよ。
今回合わせたキャメルのカーディガンを合わせましたが、これはZARAのメンズのもの。ZARAはショップでもウィメンズよりもメンズをのぞくほうが圧倒的に多いんです。というのも、ZARAのウィメンズはわりと柄やディテールが甘め。フェミニンは好きですが、甘くはしたくない私にはトゥーマッチなんです。その点でメンズはZARAらしいひと癖はありつつも、基本的にシンプルで色出しも落ち着いていて、私のワードローブにハマるものが多いんですよね。もともとコンサバなファッションが好きなので、ディテールが凝ったものよりもベーシックなものが安心する、というのもあるかもしれません。
ちなみに中に着たTシャツもメンズのもの。マイストーリーというドイツのカットソーブランドのものですが、着心地とメンズならではのゆとりのあるサイズ感がちょうどいいんです。もっと若い頃は、背が小さいこともあって、マキシ丈スカートをはくならトップスはコンパクトにしないと!と頑張っていましたが、今はもうできなくなりました(笑)。頑張るよりも着ていてラクなことが優先。とはいえ、バランスよくは見せたいので、マキシ丈スカートをはくにしても広がりすぎず、落ち感のあるものを選んだり、髪はコンパクトにまとめたり。顔まわりに目線がくるように印象的なピアスをプラスしたり、といったことは心がけています」(乾さん)
ヘア&メイク/chiSa(SPEC)
構成・文/幸山梨奈
Comment