2011年、入籍と土地の購入、結婚披露宴、新婚旅行、店の建築と開店といった、自分にとっていろんな大きな決断と行動をする年でした。世の中も自分も落ち着かない中で、辞める理由がないけどこのまま進めていいのかという焦りのような不安のような気持ちでいっぱいでした。それでも淡々と物事をこなし、止めてはならない。自分も周りもそうだったように思います。どんなことがあろうと人は前に進むしかない、そう感じた年でした。
あの時私は育休中で、半月後に職場復帰しました。子供の傍にいられないことが不安でしたが、直前に変更できるはずはありませんでした。
しばらくして、防災を扱う部署に異動希望を出しました。復帰までの半月の間に、災害から家族の命を守る方法、普段からできる備えなどの防災情報が身近にないことに気づいたからです。今、「大切な人の命を守る防災」をテーマに様々なコミュニティにアプローチする仕事をしています。
うちの子は震災ベイビーだと思っています。妊活中でした。そう簡単に授からないものだなと思っていました。生きものは生命の危険を感じると、子孫を残す体になると言われています。担当医の方には妊娠のタイミングの計算が合わないと言われました。
あんなに大きな災害がありながらも大規模で長期的な開発を進められているのを見ると、近々同じ規模の災害が起こる可能性が高いと言われている中、また築きあげても、育てても、壊れてなくなってしまうかもしれない。
「そんなこと考えていたら何もできないじゃない」と街に言われているようで。うちの子も色々ありながらも着実に成長しています。
この記事を読んであの日を思い出し、震災に対する備えやこれからを考えるキッカケになれば嬉しいです。
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