昨晩〔ミモレ編集室〕のオンライン編集会議が終わり、テレビをつけるとTBSで『音楽の日』の放送中でした。
『音楽の日』は東日本大震災の年、2011年から10年間、音楽の力を被災地の人々に届けるために、たくさんのミュージシャンが参加して毎年放送されてきた音楽番組です。
今年は桜井和寿さんとMISHAさんのオリジナルコラボ曲の発表などがあったわけですが、その中でMISHAさんがおっしゃっていたことがずっと頭から離れず。
震災から10年。節目という言葉を使ったりしますが、悲しみには節目がないと思います。
伝えきれない思いがあって、その思いは雪みたいにハラハラ積もって、気づかないふりをしているのに、いつの間にか心に積もって辛くなってしまう。(略)
今、世界には悲しみがたくさんあります。だから今日を迎えることが苦しい人のそばに誰かがいてほしい。私たちは音楽を信じています。音楽であなたのそばにいます。
(2021年3月11日放送/TBS『音楽の日』よりMISHAさんのコメント)
録画していた震災関連のドキュメンタリーを見て、シャワーを浴びてベッドに入っても、「今日を迎えることが苦しい人のそばに」という言葉がぐるぐるしていました。
辛い思いは知らず知らずにうちに心に積もって、元気そうに見えても、実は苦しくてすごく追い詰められているという人が今この瞬間もたくさんいるんじゃないかと思います。
あの日被災された人や、今コロナ禍で苦しい状況にある方、大人も子どもも、本当に辛い時は、身近な人にもそれを言い出せなかったりしますよね。
苦しさはその人のもので、かわりに背負ってあげることができないし、本当の意味で理解したり、助けてあげることができないことも多いです。
でも、そばにいることはできます。
誰かが、苦しい誰かのそばにいてくれますように。
隣の人の苦しさにちゃんと気づく自分でいられますように。
震災から10年を迎えた日、未解決の問題が多く、また悲しみや苦しみには節目がないからこそ、そんなことを思いました。
皆さんは昨日、どんなふうに過ごしましたか。
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