コロナ禍での在宅ワークやこの春からの新生活で、自炊スキルの向上が求められている……、という方は多いのではないでしょうか?

食事はきちんと摂りたいけれど、手間も時間もかけられない! という人におすすめなのが、卵と野菜たっぷりの「とんぺい焼き」。スーパーやコンビニで売っているカット野菜を使えば、切る手間が省けて簡単にできます。使い切りサイズを選べば、余った食材を使いきるために結局また頭を悩ませる……なんてこともありません。炭水化物なしで十分なボリューム&野菜がたっぷり食べられるメニューなので、遅い時間の夕食にも罪悪感なく食べられるのも嬉しいポイントです。

料理の困った! に答えてくれるという評判の上田淳子さんの超初心者向けの『初めてのひとりキッチン』からレシピを紹介します。

 

 材料(1人分)
豚ばら薄切り肉 … 80g
もやし … 1袋(200g)
せん切りキャベツ … 小1袋(130~150g)
卵 … 2個
青のり … 適量
サラダ油 … 大さじ1/2
中濃ソース … 適量

 


 作り方 
1 肉を切る
① 豚肉は4cm幅に切る。

 

2 肉を炒める
② フライパンに豚肉を広げ、強めの中火にかける。油はなしでOK。

 

③ こんがり焼き色がついたら裏返し、さっと焼いて端に寄せる。

 

3  野菜を炒める
④ もやしとキャベツを入れ、ふたをして中火で2分加熱する。

 

⑤ 全体を混ぜ、しんなりしたら火を止め、ざるにあげる。ソースを2~3回し加えて混ぜる。そのままおくと、余分な水けがきれます。

 

4 卵で包む
⑥ ボウルに卵を割りほぐす。フライパンをさっと洗って水けをふき、サラダ油を広げて中火にかけ、卵を入れる。

 

⑦ 箸で軽く混ぜ、固まってきたら⑤を片側に寄せてのせる。フライ返しで卵を具にかぶせるように少し折る。

 

5  仕上げ
⑧ 折り返していないほうを皿に近づけ、そのままひっくり返すように盛る。青のりとソースをかける。

 

【メモ】
うまく形にならなかったときは、ペーパータオルで覆って手で整えれば大丈夫。これ1品で1日分の野菜がとれます。

 

『初めてのひとりキッチン』
著者 上田淳子

料理の「困った!」にお答えする、助っ人料理人の新著
最近は特に外食の回数が減って、自分で作らなければいけないことが増えています。 新しい生活様式のいま必要なのは、自炊力! でも家庭科で習って以降、料理をしたことがない。 テレビやSNSで作っているのを見て、かんたんにできそうと思っていたけれど、いざ始めようと思ったら、どうしていいのか見当がつかない……。そんな人も多いのでは。
本書は自分が食べるものを用意するために、食材を買って調理できるようになることを目標にした料理の「超初心者のための本」です。のっけるだけ、チンするだけでも立派な料理。 火も包丁も使わない料理も。 わかりやすいプロセス写真つき。 ひとり暮らしを始めた人も、シニアでこれから料理を始めたい人もぴったり。 白ご飯にあうおかずが豊富に載っています。

 

プロフィール
上田 淳子(うえだ・じゅんこ)

兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのベッカライ(パン屋)を始め、フランスの三ツ星レストランやシャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで修業を積む。帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。双子の男子の母であり、自らの子育て経験と知恵を生かした作りやすい家庭料理レシピが好評。また料理に興味をもった人たちに寄り添う目線で、初心者にもわかりやすく、作りやすいレシピも多いと人気。『冷凍お届けごはん』『ひとりでできる 子どもキッチン』(ともに講談社)、『おいしくなって保存もきく! 塩糖水漬けレシピ』(世界文化社)など著書多数。

撮影/斎藤浩(本社写真部)
スタイリスト/坂上嘉代