離婚を機に移住した鎌倉

ゴールデンウィーク前後から海の家の建設が始まる6月頃までが、ゆったりと海水浴を楽しめる穴場の時期。由比ヶ浜海岸では、平日の昼間からビーチチェアに座ってくつろぐローカルの姿も。

コロナ禍でリモートワークが増えたのを機に、都会を脱出して郊外で暮らす人が増えているというニュースを目にするようになりました。都内近郊では、茅ヶ崎や辻堂、藤沢、鎌倉、逗子、葉山などの湘南エリアが人気だと言います。かく言う私も、離婚を機に40年近い東京での暮らしを捨て、4年前に鎌倉に越してきた移住組です。

呑み歩くことが大好きで、あれほどまでに夜の街を愛していたのに、「一生のうちに一度ぐらいは海の近くに住んでみたい」という思いつきでフラッと住まいを移して早4年。自然体でいられる街の空気が思いのほかフィットして、今はもう都会の暮らしに戻るつもりはありません。たとえこの先、都内在住者と再婚できたとしても、お金が続く限りは鎌倉の家を維持し続けよう。そう決めています。それほどまでに魅了された湘南での暮らし──。住んでいる人たちにその魅力を聞くと「海があって山があって食事も美味しく、カルチャーもある。そして何より人がいい」と口々に言います。

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移住者が考える湘南の魅力は“人”


そう、移住したからこそ分かる湘南の魅力。それは人の豊かさに尽きます。クリエイティブな仕事をしている人や個人事業主が多く、皆オープンマインドで人の懐に入ってくるのがうまい。そして何より湘南に住んでいることに誇りを持っていて、自分軸があるから話も面白い。それが4年暮らした今、強く思うことです。

ぜひこの暮らしの心地良さを、多くの人に感じてもらいたい──。そうは言っても、何かと不安定なこのご時世に、生活の基盤を変えるというのはなかなか勇気がいるもの。

そんな中で実際に移住を決めた人は、どのような想いで新たな一歩を踏み出したのでしょうか。東京から最も近い移住先・湘南で、地元の不動産屋に「コロナ禍での移住事情」を聞きました。


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鎌倉移住した筆者が見た、美しすぎる鎌倉・湘南の数々
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