子供を預けながら親が同じ建物内で働ける!


住民同士のつながりが強く、自分たちの街のためにできることは自分たちの手でどんどんやっていこう!という勢いは今も変わらず、2013年にはITやベンチャー企業の有志たちが「カマコン」という地域団体を発足。鎌倉の街を盛り上げるためのプランを持ち寄り、次々と実現させてきました。プロジェクトの1つである鎌倉市限定クラウドファンディング「iikuni」では、コロナ禍で苦しむ市内の飲食店を応援するべく「#鎌倉応援チケット」を2020年春に実施。応援したい店の飲食チケットを事前購入するという支援方法で、1,300万円を集めました。

毎年多くの近隣住民で賑わう鎌倉花火大会。2017年はクラウドファンディング「iikuni」をはじめとした寄付によって開催に漕ぎ着けました。

カマコンとも深い関わりを持つゲーム会社の面白法人カヤックでは、本社のある鎌倉の街を応援するという趣旨で、数年前から「まちの●●●シリーズ」を展開しています。2018年3月には、鳩サブレーでお馴染みの豊島屋と共同で企業主導型保育事業「まちの保育園かまくら」を開園。地域で働く人たちが優先的に利用できる仕組みで、シェアオフィスのようになっている2階フロアでは子供を預けながら親が同じ建物内で働けたり、親同士の子育てコミュニティが生まれる場にもなっています。また、2018年4月には地元の飲食店が週替わりで料理を提供する「まちの社員食堂」をオープンしました。会社や組織の枠を超えて鎌倉で働く人が交流できる場を作れば、そこから新しい取り組みが生まれるかもしれない──。そんな想いで立ち上げられた社員食堂では、定期的に地域イベントも行われています。