みなさん、白髪は多いですか? 40代の筆者は、白髪染めをして1ヵ月も経つと頭頂部がキラキラと輝き始めます。そのため、グレイヘアの女優さんやモデルさんを見るたびに「わたしも早くこうなりたい……」と願うこともしばしば。しかし、美しいグレイヘアは誰しもが自然と手に入れられるものなのでしょうか? その疑問について教えてくれるのが、伊熊奈美さんの著書『いい白髪ケア、やばい白髪ケア:頭皮がしみる、かゆいは危険信号!』です。美容ジャーナリストであり、毛髪診断士でもある伊熊さんは、“グレイヘア美人”を手に入れるには大切なポイントがあると言います。グレイヘアを始めたいと思っている方“必読”の内容を、本書より一部抜粋してご紹介します!

「グレイヘア美人」か「ヤマンバ白髪」か。分かれ目となるポイントは?_img0
 

性別にかかわらず、グレイヘアの著名人をメディアで目にする機会も増えている昨今。“白髪を染めないままでいる”ことに対して一種の罪悪感のようなものを持っていた筆者は、グレイヘアの著名人たちの凛とした佇まいに憧れを抱くと同時に、安堵感と大きな励ましを得た気持ちにもなりました。伊熊奈美さんは、グレイヘアを取り巻く環境の変化について、本書の中で次のように教えてくれます。

 

「2018年の流行語大賞に、女性の髪に関するワード“グレイヘア”がノミネートされました。白髪をあえて染めず、自然のままでいるというスタイルのことです。

それまで、そこそこ若いのに、白髪を染めていないのは、少しだらしない人か、個性的なクリエイターやおしゃれセレブか、の二極化状態でした。だから、そのどちらにも属さないほとんどの女性はちょっと根元に白髪が見えると“染めなくては!”と義務感に駆られ、慌てて対策する“染め疲れ”の心境になってしまうのです。

でも、この流行で“染めないグレイヘアも一般的なおしゃれのひとつ”という選択肢が増えたのは、本当にうれしいことです。染めた部分が全部カットできるのを待つ、移行期の“みそぎ”さえすませれば、白髪でも意気揚々と大手をふって歩けます。雑誌のパリスナップで見るグレイヘアマダムのように、日本もいよいよ、大人の女性の美しさを認めてくれる人が増えたのかなぁと思います」
 

参考:40代の約8割が白髪「あり」。白髪はなぜできる?
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「髪は常に、成長期・退行期・休止期を繰り返して生まれ変わっています。成長期には、色素幹細胞から生まれた色素細胞が、毛包の根元のほうに運ばれて定着し、そこからメラニンを生成して髪を黒く色づけます。白髪になるのは加齢などの影響で“色素幹細胞”の働きが維持できなくなると起こります」(本書より)