ある独身女性が手に入れたもの4:自分らしさ


結婚、育児に向いている人もいれば、向いていない人もいます。向いていない人が、結婚&出産してしまうと、そこから自分の望むような生活ができなくなり、不幸になってしまうこともあります。
人は、向いていないことを無理してやっていると、自分らしさを失います。 そして、“自分ではなくなっている状態”で生きているのは、思いのほか、辛いことです。

 

「結婚や出産は幸せなもの」だと思われがちですが、残念ながら、世の中には、結婚さえしなければ、そして子供さえ生まなければ、不幸にならなかったであろう人は存在します。
だから、結婚、出産に限らず、「自分に向いていないこと」はしないほうがいいし、逆に「自分が向いていること」をしたほうが幸せでいられます。つまり、一般的には幸せの象徴である「結婚」をしないことで、「自分らしくいることを守っている人」もいるのです。そして、「自分らしさを守ること=自分の幸せを守ること」でもあるのです。
結婚&出産したから幸せ、そうでなければ不幸なんて、単純な話ではありません。みんな、“自分にとって大切なもの”を守って生きたほうが幸せになれるのです。

世の中には、「私は、結婚できないから、独身でいる」と思っている人は少なくありませんが、実際は「潜在意識で、(今は)結婚しないこと」を選んでいることは少なくありません。
現実的に、「本気で結婚したいと思っている人」と「そこまで思っていない人(&「いずれするだろう」くらいに思っている人)」では、日々の過ごし方、人生の選択肢で選ぶものは、変わってきます。つまり、未婚の人ほど、今回紹介した「キャリアや夢」「自分の時間」「恋愛」「自分らしさ」のほうを選んできていることも多いのです。例えば、合コンに誘われても、「仕事があるから」と言って断ったり、“結婚向きの男性”よりも“恋愛向きの男性”にばかり恋をしたり、またおしゃれをしてモテようとするよりも、自分らしさのほうを重視したり……。

世の中は、相変わらず、未婚者に対して、「結婚できなかった人」という差別的な見方をする人もいます。でも、これからは、「(潜在的にではあっても)結婚しないことを、選択した人」だと思ってみてはいかがでしょうか?
結婚は「できるか、できないか」ではなく、「(選択)するか、しないか」なのです。未婚者も既婚者も、世間体に捉われずに、これからも“自分が幸せになれると思えるもの”を選んでいきたいものですね。

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