先月のことですが、ジョージア人アーティストのNino(ニノ)さんのアトリエとご自宅にお招きいただきました。

ジョージアに移住してすぐにロックダウンになってしまい、なかなか現地の方との交流の機会がない中、1年経ってやっと機会が巡ってきました!

 

 

ニノさんは油絵を描かれる画家さんで、日本にお住まいになられたこともあり、日本語も堪能!油絵画家になられた経緯や、日本とジョージアでの作家活動のご経験についてなど、いろいろな話を日本語で説明してくださいました。

ニノさんは、美術大学で彫刻表現を学ばれたそうなのですが、家事や子育てをしながらの彫刻作品制作は難しかったため、油絵画家に転身されたとのこと。

刃物などを使い、室内に細かいゴミも散らかりやすい彫刻に比べると、油絵は確かに安全かもしれませんが、臭いがキツく汚れも落ちにくいので、制作を続けていくのはそれでも大変だったと思います。

 

 

ニノさんの作品は、光の表現が豊かで、吸い込まれるような空間表現が特徴的。温度の低い青を沢山使っているのに、暖かい印象に見えるのは、ニノさんの優しい穏やかな性格が現れているのでしょう。

 

 

 

アトリエを見せていただいた後は、ご自宅にもご招待いただき、ジョージアが旧ソ連から独立した頃の貴重な話なども聞かせていただきました。

電気もなく、食べ物も殆ど手に入らない中で、どう生き抜いて来たのか。想像を絶するご苦労をされてきたのだろうと、真剣に耳を傾ける私達にニノさんはこう仰りました。

「何もすることがないから、ロウソクを囲んでみんなでワインを飲んで過ごしたわ。ジョージアにはワインはいくらでもあるし、ジョージア人は楽しむことが得意だから!」

さすが、ワイン発祥の地とされているジョージア!ユーモアの中にも自国への誇りを感じるその台詞を聞いて、侵略の歴史の中で守り抜いてきた文化に対する意識は本当に強いものなのだなと感じました。

 

 

ちなみに、ニノさんは関西にお住まいだったらしく、ジョージア人と関西人は良く似ていて、本当に住み心地が良かったそうです。

ニノさんの絵は抽象画ですが、桜や日本からインスピレーションを得たであろう絵もあり、ジワッと胸に染み入るような本当に素敵な絵ばかりです。ニノさんのインスタグラムでもご覧いただけます。