憎き裏切りへの対処法3:“恨みを抱いていない状態”になる


人に裏切られてしまうと、悔しいものですが、人を恨んでいる人に幸せな人はいません。心がイライラしたり、ムカムカしたりしますしね。
つまり、“恨みの念”というのは、「自分の内面を悪化させる“毒”のようなもの」なのです。あなたは相手にひどいことをされただけでなく、そんな“毒”を持たされ、それを今も大事に抱いている、というわけです。
でも、その“毒”を捨てるかどうかは、自分次第です。仮に相手が「持ち続けろ!」と言ったところで、手放してしまえばいいだけのことですしね。

 

とはいえ、自分を裏切った相手を許すのは、難易度が高いもの。それに「相手が心の底から反省して、涙を流して謝ってくる」なんてことがない限りは、いくらこちらが許しても、相手がまた似たような裏切りを繰り返す可能性もあるので、むしろ簡単に許して、相手を信じないほうがいいこともあります。人はそう簡単には変わらないことも多いですしね。
だから、許すわけでもなく、恨み続けるわけでもなく、「相手と関わらないようにすることで、相手の存在を忘れ、“恨みを抱いていない状態”になる」ことを目指してみるのはいかがでしょうか?

「憎しみ」を抱くのは、“最大の嫌悪”だと思いがちですが、「愛」の反対は「憎しみ」ではなく、「無関心」です。つまり、相手に恨みを抱いているうちは、まだ相手に「執着がある」ということ。嫌なものに執着するなんて、幸せに反した行為ですよね。

さらに、もし仮に相手が、あなたのことが嫌いだから酷いことをした場合は、相手が一番実現させたくないことは、「あなたが幸せになること」です。それは、相手にとって悔しいことですしね。
だから、あなたは、「そんな残念な人に対して無関心になり、相手と関係ないところで幸せになること」が、ある意味、“最大の仕返し”になることもあるのです。

人を恨んでいる人は、それとは真逆のことばかりしています。いつまで経っても相手を憎しみ続け(=自分の内側を“毒”でいっぱいにして)、不愉快な思いを抱えて生きています。それでは、ある意味、相手の思うツボです。だから、そんな憎き相手は、自分の人生にはいないことにして、幸せになりましょう。

ただし、なかには、「裏切った相手が同じ職場だから、ずっと顔を合わせなくてはいけない」なんてケースもあります。基本は、そんな汚いやり方をするような人は、職場でも信頼を失っていくものですが、逆にそんな残念な人のやり方がまかり通り、さらに出世していくような会社であれば、“その程度の会社”だとも言えます。それは、どんなに社会的には認められている企業であっても、です。

異動などの手段がとれない場合は、そんな“地獄(のような環境)”にしがみついていないほうがいいこともあります。「せっかくいい会社に入ったのだから、やめるのはもったいない」と思いがちですが、世の中には、「世間一般の物差し」と「幸せという観点で見たときの物差し」が一致していないことも多々あるもの。「世間体」と「自分の幸せ」のどっちを選ぶのかは、自分次第なのです。
世の中には、自分らしく幸せに生きている人もたくさんいます。そういう人は、世間体に縛られずに、自分が「ここは居心地いい」と思う場所を見つけています。“人生”というレベルで考えたら、どっちのほうが幸せなのか、ですよね。

私たちは、「憎たらしい相手をどうにかしたい」と思うよりも、まずは「自分が幸せになること」を優先的に考えることが大切です。もし日々、幸せに過ごすことができたら、そんな憎き相手のことなんて、どうでもよくなるものですしね。
だから、そんな残念な相手は「自分の人生には存在しない」ことにして、自分は自分で幸せになったほうが得策なのです。

むしろ新たな幸せを見つけられたときは、「あの出来事を思い出すとむかつくけど、今思えば、あのおかげでこの幸せを手に入れられたのだから、もういいや」と思えるようになることも多いでしょう。できることなら、そういう“幸せな勝者”になりたいものですね。
 

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