まるで一心同体!常に女王の様子を敏感に察知されていた殿下
女王の後ろを歩かれていながらも、女王の表情の変化も、横でお感じになてもいたフィリップ殿下。なにやら、女王の表情が堅いとお気づきになれば、伺う様子で言葉なき会話を。また女王の微笑みには同様の笑みでお返しに。
まさにツーカーを通り越し、一心同体のようにすら感じます。公務のたびに、ふと何気なく優しい空気が流れるのをよく拝見しました。
96歳で、公務からのリタイア!最後のご公務
2017年8月、96歳で公務からのリタイアを発表。
その時点で殿下は、800以上のパトロン、プレジデント、メンバーでいらっしゃいました。エリザベス女王に同行され、英連邦ツアーや公式訪問などで、訪れた国は世界143カ国だそう。また、リタイアされるまでのお一人での公務数も2万2千回以上。
最後のご公務は、バッキンガムパレスで行われたイギリス海兵隊パレード。やはり、殿下にとって最も思い入れの強い軍人たちとのお仕事でした。
雨の中、直立不動で返礼されるお姿や、最後にトップハットを取り、涙を浮かべて挨拶をされたお姿には、こちらまで胸が熱くなりました。
国民が認める、英国紳士のロールモデル
この時、女王は88歳、フィリップ殿下93歳。礼拝終了後、セントポール大聖堂の長い階段をこのように手を取りながら一緒に降りられるご夫妻。とても自然に。
膝を悪くされた女王を気遣われる殿下も、女王より5歳年上というご高齢。しかしながら、女王とご一緒の際、一切それを感じさせることなく、女王のサポートに徹していらした殿下。
リタイア後には、ご結婚以来初めての自由を謳歌され、郊外の邸宅サンドリンガムでお過ごしになっていました。
しかしコロナ禍によって、感染リスクをさけるべく側近を最小限にし、それに伴って再び女王との生活が戻ったのです。
あたかもそれは、最後の時間をお二人で過ごすために与えられたギフトのように感じてなりません。
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