子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート!
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが手軽にできるご飯をご紹介しようと思います。

 

わたしが家で食べるラーメンといえばサッポロ一番塩らーめん。
たま〜に浮気をしても結局これに戻ってしまいます。
どんな味をプラスしても受け入れてくれる包容力、ついついアレンジしまくってしまいます。
先日インスタグラムできゅうりを乗せたラーメンを紹介したところ、とっても反響があったので、レシピというには簡単すぎますがご紹介します。
あ、誤解のないように!きゅうりラーメンとは、きゅうりを乗せたラーメンのことですよ。

 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>

初夏のきゅうりラーメン


材料(1人分)

・サッポロ一番塩らーめん 1袋
・マッシュルーム 3個
・トマト 1/2個
・きゅうり1本
・卵 1個
・水 500cc
・醤油 適量
・塩 ひとつまみ
・ごま油 軽くひと回し
・胡椒 適量
・ゴマ 適量

・薬味(長ネギ、アサツキ、みようがなど) お好みで
ラー油 お好みで
 

作り方

1 きゅうりはピーラーで薄くスライスする。
トマトは大きめに荒く切る。
マッシュルームは手で大きめに割く。

 

2 水400cc(水500ccのうち100cは残しておく)、トマト、マッシュルームを鍋に入れ、トマトを潰しながら沸騰させる。

3 麺をいれてほぐれたら隙間を作り卵を割り落とし、約2分間中火にかける。

 

4 火を止めスープを加え混ぜ、丼に移す。

5 同じ鍋に100ccの水を入れ火にかけ、手早くごま油、塩ひとつまみ、醤油ひと回しを入れ、すぐ沸騰するのできゅうりを加えさっと火を通し、先ほどの麺の上に乗せて出来上り。

6 お好みでゴマや薬味、ラー油をかけていただきます。


基本は袋の裏側に書いてある作り方に則っているのですが、最初からきゅうりを一緒に煮てしまうとどうも美味しさが違う気がしたのです。
だからと言って別のフライパンで炒めたりたりするのは、インスタントラーメンに対して負けた気がして嫌なんです。できればインスタントにはインスタントの作り方で対抗したい(笑)。
本来茹で時間は3分。そこを2分とし、ごま油を入れた湯できゅうりにさっと火を通す。歯ごたえもシャキシャキっとなり、きゅうりだけを綺麗に乗せれるので見た目にも一石二鳥!
トマトやマッシュルームはなしでもいいのですが、出汁のように旨味がありますので是非入れて欲しいです。
わたしは薬味も少し火を通したいのできゅうりと一緒に鍋に入れてしまいます。
さらに肉味噌なんかを乗せてもおいしそうですねえ。

きゅうりって漬物にするか生でたべる食材というイメージがありますが、火を通すとあの青臭さが抜けて結構美味しい。とはいえ、頭の中に刷り込まれた生食観念にそのことをすぐ忘れてしまいます。
先日食べに行った火鍋屋さんでは、鍋の具材を自分でチョイスすることができ、野菜などの具材に変り種がたくさんありました。
その中に氷水で冷やされ、パリパリに張りのあるきゅうりのスライスがあり、中国の食に詳しい料理研究家の友人が「きゅうりはすごく合うんだよ、選んだほうがいいよ」とアドバイスをくれました。
鍋ではくったりするまで煮込んだのですが、水分の多いきゅうり自体にはほどほどにしか味も染み込まないので火鍋の辛味の中、清涼剤となり本当に美味しかったんです。
これからの季節、きゅうりはますます美味しくなりますから、夏にもう一つやってみたかったきゅうり料理にも挑戦したいと思っています。
それはきゅうりのポタージュ。
イギリスの伝統的な料理らしいので美味しいと思うのですが、いまいち味の想像がつきません。美味しかったらいつかご紹介しますね。

みなさま、まずはきゅうりラーメンをお試しあれ!
 

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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