子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート!
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが手軽にできるご飯をご紹介しようと思います。

【即席&激旨レシピ】人気イタリアンに学ぶモッツァレラのオープンサンド_img0
 

モッツァレラチーズが大好きです。

初めて食べたのはおそらく学生時代で、友人からすごくおいしい食べ物があると連れていかれたカプリチョーザと言うカジュアルなレストランでモッツァレラにバジルとトマトの定番「カプレーゼ」を食べた記憶があります。 そして一人暮らしを始めてからは、料理本から見つけたレシピでモッツァレラと果物とあわせたサラダをよく作りました。

 

最初に買ったモッツァレラはクラフトのもので、未だによく食べています。 
サラダに丸々一個を割いて混ぜれば贅沢をした気分になれて大満足。 封を切らなければ日持ちするし、分けて食べる時も残ったものを水につけておけば数日持つので、本当に重宝しています。 
あるときはトマトソースとあわせて煮込んだり、フライパンで焼いたり、火を通すと弾力が増しモギュモギュとするのがまた美味しいのですよね。 でも最近はシンプルにパンにのせて食べることにはまっています。 
もともとは巣鴨にあるイタリアンでガリガリに焼いた塩気のあるパンにブッラータがのったものをいただいて、まずパンもチーズも美味しいことが前提なのですが、これが最高に好きな食べ方だったんです! 
ブッラータはモッツァレラの中に生クリームが入ったチーズのことで、最近はデパートでも目にすることが増えてきましたが、手に入りやすいモッツァレラなら自分の家でもできる!とお気に入りのチーズ屋さんでおいしいモッツァレラとおいしいフォカッチャも買ってきて、早速真似したお気に入りです!


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モッツァレラのオープンサンド


材料(作りやすい量)

・お好きなパン       
・モッツァレラ(ブッラータ) 
・塩 
・オリーブオイル  すべてお好きなだけ 
・ニンニク、胡椒 適量 
・お好みでレモン 適量

*今回のパンはカンパーニュ、そしてトッピングに先日作ったふきのとうのオイル漬けを使いました。

作り方

1 パンを厚めに切り表面がガリガリになるまでしっかりとトーストする 。

2 パンの表面にたっぷりとニンニクを擦り付け、モッツァレラをのせ、たっぷりのオリーブオイル、強めに塩をふりかけ、胡椒を挽く。(お好みでレモンを絞ってください。)

【即席&激旨レシピ】人気イタリアンに学ぶモッツァレラのオープンサンド_img1

 


いままで食パンやフランスパン、などいろいろなパンで作ってみましたが、フォカッチャなど塩気を感じるパンで作る方が好みでした。フランスパンなど気泡の多く入ったパンはチーズが乗せづらく、オイルも溢れるため難しく、食パンはニンニクは擦り付けづらいけれど優しい美味しさになります。全体的には目の詰まったハード系パンがオリーブオイルやチーズの美味しさを余すことなく吸い込むのでオススメです。

せっかちな私がよくやる失敗は、冷蔵庫から出してすぐのモッツァレラを使ってしまい、水に浸かっていたからか冷たすぎて味がよく分からなくなることです(笑)。しばらく室温に置いてから使ってくださいね。

全部が高級品である必要はありませんが、美味しいオイルや美味しい塩など、どこかに一つ良いものを使うとシンプルな料理ほど美味しくなる気がします。これを機会にフランスの美味しい塩を買ってみるとか、普段と違うオリーブオイルを使ってみるとかちょっと冒険するのは如何でしょう。

私にとって料理は安定の味を求めるものではなく、日々違う味を求めるもののようで、これが美味しかったけれど、あれはどうかしら?とチャレンジしてしまうのです。もちろん、ずっと作り続ける場合もありますが、メモなどを残していないので「このあいだ作った美味しい味」に再び会える事があまりありません。みなさまの食卓の参考になるか分かりませんが、「このあいだより美味しい」を求める私の料理の冒険にぜひお付き合いくださいませ。
 

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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