思い出のオースティンの街が再現されていた


はせとも:実際にSXSWが開催されるアメリカのテキサス州オースティンの街にも行ったことがあるので、パラマウントシアターをはじめ会場の再現も素晴らしかった。それに、本物とどう似ているかというより、バーチャル的なデザインに仕上げている点もセンスが光っていましたよ。

ぴちきょ:実際にオースティンの街が紫なわけじゃないのに、SXSWに行ったことがある人が「リアルだ」と感じることができたのは、つまりそれってSXSWらしさであり、本質がデザインされていたからだと思う。

バタやん:私も2018年に、実際のSXSWに行ったことがあるので、それと比べてリアルだって思えたんですよね。6thストリートをよく歩いたので、思い出のオースティンが再現されていると思いましたよ。

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SXSW開催中のオースティンの街の様子。
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XRの世界のSXSW。パラマウントのシアターの前。

ぴちきょ:まさに心の中のオースティンが再現されたっていうことでしょうね。日本でも渋谷とか池袋を再現した、いわゆるミラーワールドが流行っているのですが、写実的要素が大きい。下手にリアルなワールド作ろうとすると、データの問題もあって、作り込みも大変。気軽に誰もが入れない世界になってしまったりと、制約が生じる。SXSWの場合は省けるデータを外した上で、クリエイティブの力で思い出のオースティンを再現できたところが凄いなと思いました。


2021年の今年こそ本当のVR元年。どうすれば体験できる?



はせとも:ちょっとここで、そもそもの話になりますが、入門者にとってVRの世界に辿り着くまでのハードルは高いって思うんですよね。

バタやん:SXSWのXRワールドに入るのに私も苦労しました。

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VRヘッドセットをつけたバタやん。ログイン方法や操作性に慣れるまで四苦八苦。

ぴちきょ:SXSWはアメリカのスタートアップが作った「VRChat」っていう同時接続数4万ぐらいの世界中のVRユーザーが利用しているSNSが使われたわけですが、仕様のハードルが確かに高すぎるかも。とは言え、圧倒的にVR上で人を集めることに成功しているSNSアプリです。他にもゲームに特化した「Rec Room」とか「AltspaceVR」などがあって、日本だとバーチャルSNS「cluster(クラスター)」があります。2014年ぐらいに立ち上がっているんですよね。

はせとも:インターネット上の大きな括りの話では、今や身近な動画配信のサブスクも2014年あたりから世界中で続々と立ち上がっていますしね。Netflixが日本に上陸したのは2015年だった。

ぴちきょ:VRは今、何度目かのVR元年って言われていて。2014年も元年と言われていたし。直近のVR元年がまさに今年の2021年。コロナ禍が後押しして、本当のVR元年と言われています。

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昨年から今年は中止や延期が相次いだ音楽フェスやライブイベントもVRなら。

はせとも:FacebookがVRのハードウェアとソフトウェア製品ブランド「Oculus(オキュラス)」を買収したのが2014年。コロナ禍にFacebookから新しい安価なヘッドセットの「Oculus Quest2(オキュラス クエスト2)」が発売されて、それを被れば、VRChatでソーシャル体験が楽しめるっていうことで、手軽になったとは言えそうです。

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PCいらずでVRを楽しめるヘッドセット「Oculus Quest2(オキュラス クエスト2)」


ぴちきょ:VRを楽しむなら今はOculus Quest2一択。他にもまだまだVRの楽しい世界はありますよ。

SXSWのイベントをきっかけに、VRの入り口に立ったばかりですが、ぴちきょさんの導きでディープな世界も覗いてきました。ということで、次回はVRホストクラブ体験をお届けします。

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思った以上の密着感にドキドキ!? 「VRホストクラブ」を体験!
 

​技術・撮影協力/Shiftall 代表取締役・岩佐琢磨
画像提供/トーモ 代表取締役・東智美
 
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