大手の格安プランも出揃い、「スマホを見直したい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
スマホについての話題でよく出てくるのが「格安SIM」という言葉。
初心者にとっては少々ハードルが高く感じるかもしれません。ですが、スマホを見直してスマホ料金もっと安くするには、ぜひ知っておきたい選択肢です。

あなたと家族のスマホ代がサクッと半額以下になる本』(インプレス)などの著書があり、携帯電話・スマホのハードからソフト、トレンドまで幅広く精通しているフリーライターの正田拓也さんに、マネーコラムニスト西山美紀が話を伺いました。

 

※情報は、掲載日時点での内容です。変更がある場合がありますので、詳細は各社のHPでご確認をお願いします。

西山:これまでの記事では、3大キャリア(ドコモ、au,、ソフトバンク)の格安プランであるahamo、povo、LINEMO、そしてワイモバイル、楽天モバイルなどについてお伝えしてきましたが、月々の料金だけで考えると、「格安SIM」を選べば、もっと安くなりますね。ただ、この「格安SIM」について、よくわからないという方が多いのですが……。

 

正田拓也さん(以下敬称略):はい、まず「SIMカード」とは、その人の携帯電話情報が詰まっているチップのようなもので、スマホ本体にさして使います。「格安SIM」とは、格安で利用できる契約のSIMカードのことなのです。
「MVNO(仮想移動体通信事業者)」が携帯電話会社から通信回線を借りてきて、通信サービス料金が安い「格安SIM」を提供しています。

MVNOには、OCNモバイルONEやIIJmio(アイアイジェイミオ)などがあります。楽天モバイルは、以前は「MVNO」でしたが、現在は自社の回線を持った「キャリア会社」になりました。

西山:大手キャリアのスマホを使っていると、スマホ本体と、それに差し込むSIMをセットで考える方が多いと思いますが、それを別々で考えるイメージですね。「MVNOという位置づけの会社から、格安SIMを入手してスマホを使う」という。

ただ、初心者の人にとって、なじみのない「格安SIM」を使うと、「つながりにくいのでは」とどうしても不安になるようで……。

正田:MVNOでは、大手キャリアから通信の“幅”を買って販売しているため、昼休みの時間など、みんながよく使う時間は通信が遅くなる場合もあります。
ですが、少し前に言われたほど速度が遅くなることはない、と感じています。どんどん改善されてきていますね。

西山:そう思うと、それほど通信速度も下がらずに、料金がかなり安くなる「格安SIM」は魅力ですね。

 

正田:はい、OCNモバイルONEは、1GBで770円ですね。1000円もいきませんから、かなり安いのではないでしょうか。

 
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