お元気ですか。
今回は、KAAT神奈川芸術劇場の作品を2つご紹介!!

 
 


【写真】宮下今日子さんの私服スナップ>>

『新ロイヤル大衆舎×KAAT 「王将」-三部作-』
この4月に、KAATの劇場芸術監督に就任した長塚圭史の、第一弾の公演です!

 

天才棋士・坂田三吉の生涯を描いた、北條秀司の傑作戯曲『王将』。
主役の坂田三吉を演じるのは福田転球さん!

写真右から、福田転球、長塚圭史、山内圭哉、大堀こういち(新ロイヤル大衆舎)

こちらの作品は、4年前(2017年)に下北沢の小劇場で上演されているのですが、その時から、もう、転球さんの魅力全開!!
転球さんは、演出家や俳優にもファンが多く、本当に愛すべき素晴らしい俳優さんです。でも、その魅力がなかなかお伝えしにくくヤキモキするのですが、これ観ていただけたらみんなファンになるはず!
年代ごとの三部作になっているので、できたら全作観てほしいですが、どれか一作だけでも、観る順番が入れ替わっても、十分楽しめると思います。

脇を固める芸達者の面々も注目です。
毎日テレビをつけたら出てくる印象の江口のりこさんも出演!

江口のりこ

そしてこちら、KAATの特設ステージ(劇場1階のアトリウムに特設劇場を設営)での公演です!
先日通りかかったところ、何やら素敵な、野外劇のテントのようなものができていました。ワクワク!!
大阪が舞台のこの作品、大阪公演も観たいなぁ。


そしてもう一つ。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街』

 

この方の作るものは絶対に見逃せない!!
庭劇団ペニノの、タニノクロウさんの新作です!

タニノクロウ

海外での評価もとても高く、演劇というジャンルからはとっくに飛び抜けていて、作品を観るたび、帰ってこられないほどの遠い所へぶっ飛ばされます。
初めて見たのは『大きなトランクの中の箱』という作品で、合格することのないまま43歳になっている受験生、健次のお話。
こどもの頃に見た悪夢やら、あり得ない設定のマンガやら映画やら、空想と妄想の世界にあったものが、目の前に!
どうやったらこんなものが!? こんなことが!?
私が見たのは8年前だったと思いますが、いまだにあの悪夢を思い出します。
別の公演では、温泉宿のお風呂場だったり、洋食屋さんだったり、お寺だったりと、その土地の空気ごと運んできたような設定で。劇場で芝居を観たというより、道に迷って辿り着いた所でおかしな体験をしてしまった!という感覚にさせられます。

今回の舞台は“街”だそうです!
こちら、稽古場見学ができたので行ってみました(稽古場見学は5月16日(日)まで。※詳細はHPをご覧ください)。
また一筋縄ではいかないセットが建っておりました。
スタジオの外からの見学なので、声は全く聞こえないのですが、なかなか稽古を見学できることもないのでいろいろ想像しながら観ていました。
どんな街へ連れて行かれるのか……。
遠い所へ飛ばされに行きましょう!!

とはいえ、これらの公演も上演されるかどうか常に綱渡りの状況。
観劇どころじゃないって方もいらっしゃると思いますが、前に観た面白かった芝居を思い出したり、これから観られる面白そうなお芝居のことを考えたりしているだけで、ちょっと生活が充実した気持ちになる私です。

あっと、私が出演する、動物電気2021初夏公演『肉のマサオカ ~商売繁盛記!~』もよろしくお願いいたします!!

ではまた再来週に。
 


<今回ご紹介した舞台>

『新ロイヤル大衆舎×KAAT 「王将」-三部作-』

大阪・天王寺に生まれ、明治から昭和の激動の時代を闘い抜いた、関西将棋界に登場した天才棋士・坂田三吉の生涯を、それを支えた家族、友人、弟子たちとの人間模様とともに描く。北條秀司の傑作戯曲「王将」は、1947年に新国劇で上演。大ヒットして、続編二作が執筆された。阪東妻三郎や三國連太郎主演で何度も映画化もされ、村田英雄が歌う同名の歌謡曲としても人気を博している。

■日時: 5月15日(土)~6月6日(日)
■会場:KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム特設劇場
■チケット料金(全席指定・税込):一般6000円、セット券17100円、U24チケット(24歳以下)3000円、高校生以下割引1000円、シルバー割引(満65歳以上)5500円
※一般は第一部~第三部のうちいずれか1公演、セット券は第一部~第三部の各1公演(別日の選択可)
■作:北條秀司
■構成台本+演出:長塚圭史
■音楽:山内圭哉
■出演:福田転球 大堀こういち 長塚圭史 山内圭哉(以上新ロイヤル大衆舎)
常盤貴子 江口のりこ 森田涼花 弘中麻紀
櫻井章喜 高木稟 福本雄樹 荒谷清水 塚本幸男
武谷公雄 森田真和 田中佑弥 忠津勇樹 原田志 


詳細&チケット購入はこちらから>>

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街』

スナックやバー、パブ、レストラン、マッサージ店、コインランドリーなどが軒を連ねる、古い飲食店街。行き交う多国籍な人々は、貧しくも逞しく生きている。そんな街にある、唯一のコインランドリーが閉店することになった。営業最終日、店との別れを惜しむように「洗濯」をしていく街の人々の、滑稽で哀切溢れる人間ドラマ。

■日時: 6月6(日)~20日(日)
■会場:KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
■チケット料金(全席指定・税込):一般4500円、U24チケット(24歳以下)2250円、高校生以下割引1000円、シルバー割引(満65歳以上)4000円
■作・演出:タニノクロウ
■出演:安藤玉恵 金子清文 緒方晋 島田桃依 タニノクロウ 蘭妖子 
神奈川県民を中心とした街の人たち


詳細&チケット購入はこちらから>>

撮影/目黒智子
構成/神山典子

 

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