高齢の“依存親”との上手な付き合い方2:適度な距離を保つ
依存してくる親の要望に対して、“物理的に応えられない状況”にすることも、時として大切です。例えば、気軽に行ける距離には住まない、とか。1時間以上かかる場所に住んでいたら、頻繁に会えなくても「仕方ない」と思われやすいですしね。
そういう状況にしていたほうが、親も「自分で何とかしよう」と思えるので、何でも子供に頼らなくなってくるところもあるでしょう。
当たり前ですが、親と同居している場合は、距離を保つのは難しいもの。だから、親の依頼に応えなくてはいけない状況になりがちですし、応えないと喧嘩になるので、無理してでも応えてしまうこともあるでしょう。
だから、依存ばかりしてくる親である場合は、できることなら、「一緒に住まない」という選択肢を持ったほうがいいでしょう。
そして、別々に暮らしている場合、大事なことがあります。それは、ある程度、「相手の生活の仕方に関しては、放っといてあげること」です。
例えば、家が散らかっていても、本人が良かれと思っているのであれば、片付けてあげないほうがいいこともあるのです。逆に、自分自身も会いに行くたびに片付けしていたら、だんだん行くのが億劫になってしまうもの。親だって、子供が家に来るたびに、「部屋が散らかっている」だの、あれやこれやとダメ出しされたら、家に呼びたくなくなってくるでしょう。
だから、むしろ“お客さん気分”で、おいしいごはんやスイーツを持って行って、「楽しみを共有するような形」をとったほうが、親にとっても、自分にとっても、リラックスできるひと時が過ごせるのです。
これは親と子、共にいえることですが、子供が大人になったら、親が子に対しても、子が親に対しても、「1人の大人」として接することが大切なんですよね。そうしたら、自分の理想を押し付けたりしないで、相手を尊重できるようになりますしね。
お互いに「好きに生きればいい」のです。親子共に、自分の快適な生活を相手によって乱されると、関係が悪くなるので、「親しき仲にも礼儀あり」を守ったほうがいいでしょう。
次に紹介するのは、「親が依存しなくなるための、根本的な方法」です。
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