全ての人に必ず訪れるものといえば、「死」です。親、兄弟、パートナー、子供、友人、ペットなど、愛する存在との死別は、多くの人が一度は経験する悲しい出来事だと言えるでしょう。
この“受け入れがたいお別れ”が訪れたとき、どうやって乗り越えればいいのでしょうか。
・死別の乗り越え方1:亡くなった人ではなく、「残された人の試練」であることを理解する
・【漫画】耐え難い夫の死……でも死別は新たな関係の始まりでもあった
・死別の乗り越え方2:死んだら終わりではない、と思えたら、幸せな気持ちになれる
・死別の乗り越え方3:「後悔しない生き方」を考えると前向きになれる
死別の乗り越え方1:亡くなった人ではなく、「残された人の試練」であることを理解する
大切な人が亡くなった時に、「もっと色々なことをやってあげればよかった」「もっと自分にできることはなかっただろうか」と後悔してしまう人が多くいます。
これは、ちょっとスピリチュアルな話になりますが、たとえ、どんなに苦しい亡くなり方をしたのだとしても、故人はもう肉体を脱ぎ捨て、魂の存在になっています。つまり、今は痛くもかゆくもないのです。
さらに、多くの人が「寿命を決めて生まれてきている」と言われています。つまり、どんな亡くなり方であれ、「寿命であった可能性が高い」のです。
「寿命だった」とは、どういうことかというと、「彼(彼女)にとっての、この世界での学びを見事クリアし、卒業した」ということです。だから、死後の世界から見ると、むしろ“喜ばしい出来事”でもあるんですよね。
つまり、大切な人との死別は、相手の試練ではなく、「残された私たちにとっての試練」だと言えるのです。そう思うだけでも、気持ちが少し楽になる人もいるのではないでしょうか。
では、残された私たちは、どうやってこの苦しみを乗り越えればいいのでしょうか。まずは、「悲しい感情をしっかり表に出すこと」が大切です。このとき我慢してしまうと、心が壊れてしまうので、涙が枯れるまで泣くことは大事なことです。
人間の身体はよくできていて、泣くと自律神経が交感神経から副交感神経優位になり、リラックスできるようになっています。だから、泣きたいときは、思いっきり泣いたほうがいいのです。
そして、号泣すると眠くなることも多いもの。こんなときは、無理しないでぐっすり寝たほうがいいでしょう。
人は眠っている間に、気持ちの整理がつくようになっています。だから、よく泣き、よく眠ることで、自分を癒すことができるのです。
気持ちが落ち着いてきたら、気づくことがあると思います。それは、「お別れがそれだけ悲しいということは、大切な人が生きている時は、それ以上の幸せを与えてもらっていたということ」です。そうしたら、亡くなった相手に対して、心から感謝できるようになるでしょう。
このとき、「故人が魂の存在になっても、幸せでいること」を心から願えるようになれるというもの。そうしたら、自分も相手に心配をかけさせることはできないので、がんばろうと思えてきますしね。それが“故人に対する依存の決別”にもなります。
大切な人の死によって、心を強くせざるを得なくなるもの。悲しい出来事ほど、人を成長させます。だからこそ、大切な人の死は、残された私たちにとっての試練だと言えるのです。
私たちは今、生きている世界だけがすべてだと思いがちですが、「死んだら終わりではない」と感じられる事例がいくつかあります。それを次に紹介します。
【漫画】耐え難い夫の死……でも死別は新たな関係の始まりでもあった
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