最近、世の中で話題になることが増えてきた女性の「生理」。

女性をとりまく生理の環境、アイテムに変化の兆しがあり、フェムテックなども話題になっています。

この流れの中、女性の体や生理について「恥ずかしい」という意識ではなく、積極的に語る場が必要ではないでしょうか。この記事では、かねてから性教育について発信されている小島慶子さんに「息子さんにどう生理を伝えたか?」を伺いました。

 

小島慶子 1972年、オーストラリア生まれ。1995年にアナウンサーとしてTBSに入社。バラエティー、報道、ラジオなど多方面で活躍。1999年にはギャラクシー賞ラジオ部門DJパーソナリティ賞受賞。2010年に退社後、2014年からは、日本で仕事をしながら、夫と息子たちが暮らすオーストラリアと往復する生活。タレント、エッセイストとして人気を博す。『解縛(げばく)—母の苦しみ、女の痛み—』(新潮社)、『るるらいらい 日豪往復出稼ぎ日記』(講談社)、小説『わたしの神様』(幻冬舎文庫)など著書多数。

 


性教育は、子どもが「チャンス」をくれる 


母親にとって、どうしても上手く伝えにくい「性」の話。特に女性特有の「生理」については、男の子にうまく説明できない母親も多いのではないでしょうか。

小島さんが2人の息子さんに生理について語ったのは、まだ保育園に通っていた小さな頃、一緒に入浴していたときだそうです。

「生理中に気を抜くとお風呂で血が流れちゃうことってありますよね。それを息子たちが見て『ママ、血が出てる!』と言われたことがありました。このときに『よく気がついたね!ママはね、月に一回、お腹の中から血が出るんだよ』と教えました」

こんなシーンに出くわすことは母親にとっては日常茶飯事。けれどほとんどの場合は急いで経血を流したり、「いいのいいの」と慌てて受け流してしてしまうことも多いと思います。

しかし小島さんは、このように息子さんたちが素朴な疑問を持ったタイミングを「チャンス!」と捉えるのです。

「『ママはどうしてちんちんがないの?』など、性教育は子どもが沢山チャンスをくれるものです。ポイントはこのチャンスを逃さないこと。我が家では小さい時から、子どもの質問には聞かれたら誤魔化さずに答える、一問一答を繰り返していました」