ダークストレスの餌食になりやすい人とは?
こだわりをもつこと、そのことに頑固になることは神経細胞の成長には大切ですし、まさに自己と向き合っている何よりの証拠です。しかし、頑強になればなるだけ、ストレスを生みやすい状態になってしまいます。
なぜなら、世の中には、誰1人として同じ人はいないからです。1人ひとり異なるDNAをもち、異なる体験を繰り返しています。厳密には誰1人として同じ情報処理はしません。ですから、自己の情報処理の在り方を他者に期待したり、合わせることを期待したりしてしまうと、それはダークストレスを生む原因になってしまいます。
そして住む世界、環境が異なれば異なるほど、体験することも異なる可能性が高くなります。そうすると脳に刻まれる情報や情報処理の在り方(考え方や感じ方)、記憶痕跡の在り方も異なるでしょう。その違いを警戒してストレス反応していると、ダークストレスの餌食になってしまうのです。
人との違いはあなたの脳の世界を広げる養分です。異なる脳をもつ他者の世界を知ることは、私たちの限られた注意では見ることのできない世界を、あなたの脳に展開してくれるのです。あなたがあなたと向き合い、自分をもてばもつほど、異なる世界の見え方も変わってきますし、その自分の考え方や感じ方、振る舞い方に紐づけていくことで、記憶としても定着しやすく、あなたの脳の世界を広げることにも繋がります。
自己の在り方を大切にしつつ、違いにしなやかに向き合うことが、ダークストレスを増幅させないだけでなく、ブライトストレスに変換させてくれることにつながるのです。
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