ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、40代でバツイチ再婚を果たした夕子さんにインタビュー。38歳で結婚相談所に登録し、婚活をスタートした夕子さん。42人の男性とお見合いしたという彼女が語るリアルなアラフォーお見合い事情とは。
現在48歳の夕子さんが再婚活をスタートさせたのは、38歳のときでした。
当時は今ほど婚活がメジャーではなく情報もあまりなかったそうですが、逆にそのおかげで年齢を考えずに思い切って行動できたと言います。結婚相談所に登録し、42人の男性とお見合いして最後にたどり着いたのが、5歳年上の涼介さん。
夕子さん:結婚相談所に入っている人自体、周りに居なかったので、周りの誰にも私が相談所で出会って結婚したということは話してないんです。人に話すのは、今回の取材が初めて。相談所は、まずどちらかがお見合いを申し込み、O.K.が出たら会えるという仕組み。でも私の場合、アラフォーという年齢もあってかオファーしてくるのは50代、60代の男性が多いし、「う〜〜〜ん」と思うような相手ばかりだったので、ほとんどお断りしていました。自分からいいなと思って申し込んで、受けてもらえたら会う、という感じでしたね。
夕子さんが結婚相手の条件に挙げていたのは、・関東圏在住で、・年齢は30〜50代、・大学卒、・年収5百万円以上で、・親との同居はなし、という5点。それに加えて、夕子さんの離婚歴を気にしない人。
夕子さん:高望みはしませんでした。医者や一流企業勤務なんていう肩書きよりも、写真を見て会ってみたいなと思うかどうか。そこで見ていましたね。直感派なんです。
1ヶ月に11人まで申し込めるので、土日はなるべく2人以上とお見合いの予定を入れていたそう。とは言え、その11人は正直、すごく気に入った男性というわけではなく、その中で会って気に入る相手が3人居ればいい方。
お見合いはホテルのラウンジで一回30分まで、というルールが。
夕子さん:話が弾んだ相手とはそれよりも長くなることもありましたが、そのルールがあるお陰で、早く帰りたいような相手には「もう時間になっちゃいましたね」と切り上げられるので助かっていました。
そしてお見合い終了後は、翌日の昼までに、また会いたいかどうかを相談所のカウンセラーに返事をしなくてはなりません。これを42回も繰り返していたら、直感と判断力がかなり鍛えられそうですね……!
お互いに再デート希望となれば、そこでようやく連絡先を交換。その後何回か会って気に入ったら「本交際」を申し込むのですが、この本交際に入ると他の会員とは会えなくなり、事実上1対1のお付き合いに。
夕子さん:それまでは何人とお見合いしてもいいのですが、ステイタスが本交際に変わると、相談所の検索システムの画面で他の人が探せなくなるんです。
気になるのが、相談所の「成婚退会するまで身体の関係はお預け」というルール。夕子さんは相談所で4人と本交際まで進んだそうですが、果たして大人の男女が付き合っていてそのルールを厳格に守れるなんてこと、あるのでしょうか。
夕子さん:建前上は禁止されていましたが、正直、誰も守ってないと思います(笑)。会員同士のトラブル防止のために一応そういうルールが作られている、という感じ。だから一旦交際に入ってからは普通に出会った恋人同士と変わらないですね。
さかい:実際、相談所に居る男性ってどうでしたか?
夕子さん:う〜〜〜ん。まあ、プロフィール写真だといちばんいいところを切り取っているから、実際に会うとほぼ、「え〜〜〜〜っ」という感じではありましたね。会って即、ああ……って。でも相手にもそう思われてるんだろうなと。だから、自分が成婚できたから誰かに勧めるかというと、そうでもないです。
夕子さんの赤裸々な婚活体験談、いかがでしたでしょうか。
次回は、そんな中で出会った変な男たちと、ようやく巡り会えた涼介さんとのお話に続きたいと思います。
構成/川端里恵(編集部)
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