洋服やメイクと同じように、その人の印象を左右する香り。香水の種類だけでなく、どんなふうにつける(纏う)かによって、香りの印象は大きく変わるそう。お気に入りの香水も、間違ったつけ方では香りの効果を活かしきれないかも……! そんな今さら聞けないけれど知りたい“香水のまとい方”について、アルゼンチン発のフレグランスブランド「FUEGUIA(フエギア)1833」(以下フエギア)のPR堀越梨沙さんにうかがいました。

 

Q:香りの種類は?持続時間は?


A:香料をアルコールや水で薄めて作られる香水は、その濃度によってパルファン、オードパルファン、オードトワレ、オーデコロン……と呼び方が変わります。ブランドによってもさまざまですが、フエギアのパフュームコレクションには、賦香率(※)が16%以上のスプレータイプの製品(パルファン)と、濃度100%のエッセンス(プーラエッセンシア)の2種類を扱っています。パルファンは約5~6時間、プーラエッセンシアは約7~8時間香りが続くとされています。人によって感じ方が異なるので、その方のスタイルに合わせて選んでいただくのがおすすめです。
※アルコールに溶かした香料の割合のこと。

 

Q:おすすめの香水のつけ方は?


A:スプレータイプのパルファンは洋服を着る前に、肌に直接つけるのがおすすめです。服を着ていない状態で、お腹、背中、膝下の足元、左右の腕(手首は避けて)につけると、香りが全体へ立体的に広がります。

Q:香水を重ねつけするときのポイントは?


A:香りは下から上に上がってくるので、重めの香りを内ももなど体の下の方に、軽めの香りを胸元や背中につける、もしくはお腹で2種類を混ぜるつけ方もおすすめです。

Q:NGなつけ方は?


A:つけ方は基本自由です。ただスプレータイプのパルファンを手首などでこするつけ方は、香りの粒子をつぶしてしまい、手を洗うなど日常の動作の影響も含めて香りが残りにくいのでおすすめしません。また、香水を頭上にシュッとかけてその下をくぐる方法もありますが、お肌に向けてまとっていただくのがベター。洋服の上からつけると、香料の粒子は細かいので生地から落ちてしまい、香りが曇っていきます。肌に直接つけて、肌の中で香らせるイメージがおすすめです。

小瓶に入った濃密な香水は、 “点付け”で肌にのせて

 

クリスタルガラスの小瓶に入ったPura Esencia(プーラエッセンシア)は、パルファンからアルコールを取り除き、濃度100%のピュアなエッセンスを身にまとう香水。一般的に濃度の高いアロマエッセンスは肌に直接塗布できないものもありますが、こちらは特別な技術によって創られた為、お肌にも直接のせることができます。使い方は昔ながらの香水の纏い方のイメージで、ふたについた雫を点つけで肌になじませてまといます。パルファンよりも、自分自身や至近距離にいる人に香るもので、約7~8時間は香りが持続します。

パルファンはアルコールで拡散するので半径1.5メートルくらいに香るオフィシャルな香り、濃度が濃いプーラエッセンシアは自分に近い人にしか香らないので、すごくプライベートな香り、という意味合いの違いもあります。調香師のジュリアン氏は、プーラエッセンシアを髭につけて、挨拶をする時など至近距離で接する人だけに香るようなつけ方をしているそう。香水の種類によって使い分けが出来るようになると、香水の楽しみ方もさらに広がりそうですね。

 
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