花の香のある集落から少し車を走らせた森の中におしゃれな建物が。
人が歩いてる姿も車もあまり走らないこの山道の中、お客様が絶えず出入りする不思議な場所。ここは国内外でご活躍する木彫刻家の上妻利弘さんのギャラリー兼ショップのkinon。
バターナイフ「TETARD(テタール)」は人気のアイテムで私もいつか買いたい!と思っていたものの一つ。
細かく波をうつカトラリーたちは、手彫りならではのぬくもりと愛着を感じるお気に入りのアイテムで、テーブルに置けば、さらにその存在感に癒されます。

お店を仕切るのは奥様の貴子さん。お人柄もセンスも素敵なマダム(ご本人のご希望によりお写真でご紹介できないのが残念)で、お客様との会話を楽しみながら、店内は何にも変え難い豊かな時間が流れます。
お店の一番人気はアフタヌーンティーを楽しめるスコーンやスイーツたち。そちらを目がけ遠方からこの森まで足を運ぶお客様もたくさん。
特に人気の玄米スコーンは当初、テタールをカフェで使っていただくために焼かれたもの。ご夫婦の夢のコラボレーションです。



交通機関が全くと言っていいほど皆無な場所にこれだけの人が集まるのも、上妻さんご夫妻のお人柄や、この空間だったり、もちろんセンスの良いモノが集まってるからこそ。誰もが夢中になるのはよくわかるような気がします。
店内にはカゴバックも充実。
奥様の貴子さんが輸入してるカゴバッグもこのお店の人気定番商品。
「うちの家には俺の作品よりカゴだらけになって、もう足の踏み場もなかけん!」
と熊本弁バリバリなご主人に爆笑。ヨーロッパでも人気ある作家さんですが、気さくなお人柄がまた魅力。ちなみにおしゃれな写真で溢れてるご自身のInstagramもキャプションは熊本弁です(笑)。
そういえば、以前にパリのRestaurant TOYOの中山豊光シェフとご一緒した時も「ああ見えてもヨーロッパで活躍する有名アーティストだけん。見えんど?」(というシェフの熊本弁もかなりのツワモノですが・・・笑)と言っていたのを思い出します。

お店からさらに森の奥へ。
まさかの獣道を登り切った場所にご自宅兼アトリエがあります。目の前に広がる鮮やかな緑、フカフカした苔の絨毯、緑の隙間から差し込む木漏れ日、そして緑に寄り添うかのように佇む邸宅とプール。現世をしばし忘れることのできる、まさにパラダイス。
こちらの邸宅もほぼ上妻さんご自身によって建てられたとのことで驚きです!




またこの場所を訪れおしゃべりに花を咲かせたい・・・そういう思いでいっぱいになるkinon。森林浴ドライブがてらぜひ。

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