年齢を重ねるごとに、好きなファションがしっくりこなくなったり、大好きだったはずの色も着ると顔色が悪く見えたり……。そんな経験を持つ女性は少なくないかもしれません。40代の筆者もまさにそのひとり。20代はレトロな柄物やタイダイのカラフルな洋服が大好きでしたが、鏡の前の現実を見つめ、泣く泣くお別れをしてはや数年が経ちます。筆者がファッション迷子になっていた同じ頃、遊び心のあるカジュアルな服装を好んで着ていた夫も、徐々にベーシックなアイテムを好んで着るように。「あれ? なんか似合わなくなってる?」という大人のファッションの悩みは、男性も同じなのかもしれません。

そんな、大人のメンズファッションのお悩みにこたえてくれるのが、スタイリスト・山本あきこさんの著書『見るだけでパっと決まる! 男子ファッション最強図鑑』です。着回しやすいアイテムから、選ぶべきサイズ感、コーディネートのコツまで、本書には今すぐ真似できる具体的なアイデアがぎっしり。さらに、イラストレーター・ma2さんが描くかっこいいモデルたちの姿は、女性も眺めているだけで楽しめます。

そこで今回は特別に、手持ちの服でも活用できる“配色レッスン”について、ma2さんのイラストと共に紹介。本書を参考に、パートナーと一緒にあれやこれやと組み合わせを考えてみるのも楽しいかもしれません。それではいざ、レッスンスタートです!

 


① ネイビー×ブルー

 

キーになるカラーはネイビー、黒、グレー、ブラウンの定番4色。簡単にマネできて即使える配色ばかりなので、シーンに合わせていろんなものにチャレンジしてみてください。まず最初はネイビー×ブルー。同色のグラデーションコーデは、簡単に統一感が出せます。ボトムスをネイビーにすると締まります。爽やかで清潔感のある印象になり、特に春夏におすすめです。


② 黒×ブラウン

 

苦手とする人が多いブラウンですが、うまく使えば経験値の高い男に見える色。しかも、ブラウンは近年のトレンドカラーでもあります。これを使わない手はありません。実は難しく考えず黒とあわせてしまえば、カッコよく着こなせます。簡単にパっと決まるのが、ブラウンのシャツに、黒のテーパードパンツを合わせるコーデ。そこに登場するのが白アイテム! 足元を白スニーカーにして爽やかな抜け感を作ると、野暮ったく地味な印象にならずに着こなせます。