こんにちは、〔ミモレ編集室〕4期生のやまさくらです。
湿度の高いのは、日本の夏の特徴でしょう。この季節、仕事で忙しかった日の夕食には、爽やかで美味しいものを食べたい欲求がふつふつと湧き上がります。外食してもよいのだけれど、おうちで白ワインなど飲みつつ、手間をかけずにリラックスしながら、体をゆるめながら美味しいものを食べられたら至福ですよね!
そんなときに役立つ、短時間で手間をかけずに美味しく仕上げられるお料理を2品、ご紹介します。
<ほたてのカルパッチョ>
材料:冷凍の帆立貝(ストックしておくと楽です、なにしろ解凍に手間も時間もかからず、味のばらつきも少ないので!)、美味しいビネガーと極上のオリーブオイル、生ハーブいろいろ、塩
1:お皿に横半分に切った帆立貝を敷き、塩を少しふる。
2:フレッシュハーブを用意します。
ご自分でハーブを植えていらっしゃるのなら、テラスの植木鉢やお庭などから。あるいは、ご近所のスーパーなどから調達した生ハーブ(バジル、チャイブ、イタリアンパセリやミント、ディルやルッコラなどのベビーリーフ、花がついていたらその花や蕾も!)をいろいろ混ぜて適当に散らし、塩少々とお好みのビネガーと、みなさまのお好きな、香りの良いフレッシュなオリーブオイルをまわしかけ、食す。胡椒はお好みでね!
ポイントは良い調味料を使うこと。私にとって、特にお酢は重要で、その理由はお酢の香りで神経がほぐれる気がするからなんです。クエン酸の疲労回復・リラックス効果なんでしょうかしらん。
魚介のマリネには、3年寝かせたというフォルムのシャルドネビネガーを使っています。これは長年の我が家のお気に入りで、2021年の料理王国100選優秀賞にも選ばれたお酢。世界中のトップシェフたちの愛用品で、魚介との相性抜群、私はリーフサラダやカルボナーラの隠し味にも使っています。
ペネデスの歴史のある家族経営のワイナリーが、高品質のワインを使用し、時間をかけて丁寧に熟成させて造ったビネガーです。通常、ワインビネガーは、ワインとして飲める品質のものを使用しませんが、FORVMのワインビネガーは、非常に高い品質のワインを使用して造られています。熟成は、シェリーの熟成に利用されるソレラ方式を採用しています。各オーク樽に、少しずつ若いワインビネガーを足しながら、シャルドネは3年以上、カベルネは8年間以上熟成させています。
<ローズマリーとかじき>
材料:かじき(できれば生のかじきを。脂の乗ったふとっちょのカジキが見つかったら最高!)、にんにく1片、ローズマリー、レモン、オリーブオイル、塩
1:カジキに塩をして、少し置いておく。しばらくすると、滲み出た水分がカジキの表面に浮き上がってくるので、これをキッチンペーパーで拭くこと!雑味が除去されます。
2:カジキの表面に、粉を薄くつける。デュラムセモリナでも小麦粉でもOK。バットにラップを敷いてから粉を入れると、手が汚れにくく、お粉も無駄になりにくい。
この量でだいたい、2〜3枚分ですね。私はデュラムセモリナ粉が好きなので使う機会が多いのですけれど、お手持ちの小麦粉でももちろん良いです。(強力粉の方が薄く均一につけやすいけれど、薄力粉でも薄くつければそれでOK!)
3:フライパンにオリーブオイルと潰したニンニクを1切れ投入し、焦がさないように香りをオイルに移しながら、
4:カジキをフライパンに入れます。ローズマリーをひと枝入れて、香りをオイルに移しながらカジキの両面を焼き固め、さらにローズマリーの香りが移ったオイルを大きなスプーンですくってカジキにかけながら、焼きます。ポイントは、絶対にニンニクとハーブを焦がさないこと!焦げそうだと思ったら、お魚の上にハーブとニンニクを置いて、そこにオイルをかけながら火を通します。
5:カジキの油を切ってお皿の中央に置き、フレッシュバージンオリーブオイルを回しがけ、レモンを添えて供します。
前日から仕込んでおきたい方はこのように、塩して滲み出た水分を拭き取ってから、オリーブオイル、ニンニクとローズマリーでカジキをマリネして冷蔵庫に置けば、1〜2日は保ちます。表面をラップなどで覆ってくださいね。
やまさくらさん
ミモレでは最年長世代の50代。里山暮らし。
人生の後半ステージを進みながら、今までの価値観やものの見方を考え直し、新たな目線で世界を眺めるきっかけになればと、編集室に参加しました。