フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。 

カレーといえば、日本人が一番好きな料理の一つといっても過言ではありません。特に夏場にはカレー特集の雑誌や専門書が発売されるなど、その人気は頂点に。きっと湿度の高い日本の夏には、体がカレーを欲するのですね。
一口にカレーといってもその幅の広さも人気の所以です。欧風カレーから専門店のインド料理、はたまたカレーうどんや、はてはカレーチャーハンまで……。今回は、インド料理専門店からテイクアウトにおすすめの店3軒を選びました。インドの5つ星スターホテルから、南インド料理の流行の先駆けまで、味わいの魅力のベクトルもそれぞれ。好みのお店を見つけてください。

● シバカリー ワラのランチボックス「シバカリーセット」
¥1200(税込み)

 

カレー通にはつとに知られた名店。オーナーの山登伸介さんは、アパレルに務めたのち、インドを放浪し、インド料理に惹かれ、一年発起し、キッチンカーでカレーを販売。それが評判になり、三軒茶屋にお店をオープンしました。細い階段を上がっていったそこは、ニルヴァーナのごとく! 現地で買い集めたインドの布や調度品がセンスよく飾られ(さすが、元アパレル!)、女子の心をわしづかみに! 以来、今に至るまで、1年に一回インド各地の旅行を続け、本場の味の追求に余念がありません。そこに独得のオリジナリティを加味したメニューの数々はどれも、絶品というしかありません。

日替わり料理はどれもテイクアウト可能。例えば、ディープローストしたコリアンダーとココナッツミルクを合わせた、香ばしく深みのある味わいのローストコリアンダーチキン。開店当初からの定番の粗挽きポークのスパイシーキーマ、ポークチリキーマ。タマリンドの程良い酸味が特徴の北インド家庭の味であるひよこ豆、ナス、じゃがいものカレー、アルチャナベイガン。海老の旨味が広がるクリーミーなカレーソース、バタープローンは大人気の週末ランチタイム限定のメニュー。そうした約30種類くらいのカレーから日替わりで5~6種をが供されます。

 

写真はディナータイムのカレー3種。チーズクルチャとミニライスのセットで¥1500。ランチボックス¥1200の内容はキャベルのアチャール、玉子のアチャール、日替わりチキンカバーブ。ちなみに、私が一番通っている、インド料理専門店です!

「シバカリー ワラ」
住所:東京都世田谷区太子堂4-28-6 2F
電話:営業:11:30〜15:00(14:30LO)、18:00〜20:00(19:30LO)
月曜休み

[予約方法]
電話、又は当日10時までにInstagramのメッセージにて
[受け取り時間]
11:45〜14:30
※当日早い時間にオーダーが集中して売り切れることもwoltというデリバリーサービスあり。