自宅待機中の夫が発熱、再びPCR検査へ


夕方になり、熱も落ち着いてきたのでまずは次男が寝ている隙に自分の入浴を済ませました。シャワーの音で起こさないようチョロチョロ程度でサッと済ませます。まさにカラスの行水。

 

そして次男が起きたら再度全裸になりシャワースペースへ。片手に8キロの次男を抱え、もう片方の手で石鹸を使い洗いあげていきます。グニャグニャとタコのように暴れる泡だらけの次男を決して落とすまい! と細心の注意を払いながら、上部に固定したシャワーで洗い流してやり完了。次男を抱えたままもう片方の手でタオルを持って拭いてやり……おっと自分はどうやって拭いたらいいものか。

なんとなく片手でちょちょっと拭いたものの、ほぼびしょ濡れのまま次男の着替えをセットしたベッドへ移動。次男、全裸且つびしょ濡れ且つ血眼で着替えに奮闘するさながら全裸監督の様相の母にお構いなしで、ゴロンゴロン寝返りをうちベッドから落ちそうに……。

キーーーー!!! となりつつもなんとか完遂。これ、毎日やるのすごいしんどいな。どっと5歳くらい老け込みました(今後赤ちゃん連れで入院したり療養する方、お風呂椅子や赤ちゃんを一時的に浴室に寝かせられるアイテムを持ち込むと格段にQOLが上がると思います)。

日に何回も双子とビデオ通話をしつつ、次男に乳をやり続け、ついには元々ひとつなかったパジャマのボタンがさらにもうひとつ取れて常にへそ出し状態となりましたが(この時ばかりは人目にあまり触れない隔離病棟でよかったと思いました)それ以降は熱が出ることはありませんでした。

代わりに発症6日目頃から粘り気のある鼻水が喉に落ちて痰が絡み、少し咳が出るようになりました。そのせいで嗅覚味覚が効かなくなりました。これがよく聞くあの症状かーと実感しつつ、痰切りや咳止めを処方していただき過ごしていました。ちなみにこれを書いているのは発症から1カ月以上経った頃ですが、未だに嗅覚は完全には戻っていません。

子どものうんちの匂いもお尻にベッタリ鼻をつけないと察知出来ず、上の子どもに教えてもらう日々。入院先の医師からはカレー粉やコーヒーの匂いを日に何度か嗅ぐようにすると徐々に戻ってくると教えていただき、タッパーにカレー粉を入れてスーハースーハーやっています。

私はかなり軽症だったのでヒーヒー言いながらも次男の世話をし続けられましたが、もっと重い症状だったり、子どもたちも発症していたりしたら……。それはそれは心身共にかなり厳しい戦いになったであろうことが容易に想像できます。今まさにそのような状況の方々がいらっしゃいましたら本当にお疲れ様でございます。

そして事態は急変します。私の発症から1週間近く経った日の夕方、夫から「38度以上熱がある」と電話が来たのです。

え……!? 事態がまずい方向に動きつつあることに思わず背筋が凍る私。真っ白な頭をなんとか呼び覚まし、急ぎ保健所に相談するよう伝えました。

結果、私の濃厚接触者であること、また子どもふたりも帯同しなくてはならないことから隣駅の開業医の先生が往診してPCR検査をしてくださることになりました。保健所の仕事の早さ、お忙しい中わざわざコロナの巣窟と言わんばかりの我が家にお越しくださる先生に頭が下がります。

コロナは急変する人がいるということを散々テレビで見聞きしていたので、4歳の双子しかいない密室で夫の容体が急に悪くなったらどうしようという心配が脳裏をよぎります。幸い夫は解熱剤を飲んで眠る頃には平熱に戻ったとのことだったのでひとまずは安心しました。