2001年に映画『チョコレート』で、アフリカ系アメリカ人として初のアカデミー賞主演女優賞を獲得。またボンドガールとしても知られる、女優のハル・ベリー。

2021年の第93回アカデミー賞レッドカーペットにて。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

女優のほかに、現在ではプロデューサーとしても活躍している彼女が、夢を叶えるためにあえて耳を貸さなかった「無用なアドバイス」を明かしています。

 

Entertainment誌の、影響力のある人物へのインタビューシリーズに登場したハルは、「今まで与えられたアドバイスの中で最も最悪だったのは、『バックアッププラン(代替え案)を用意しておけ』というもの。代替え案を用意したら、チャンスを掴むことはできないわ」とコメント。

「もし本当に夢があるのなら、それに盲目的にならなくてはならないと思う。たったひとつのゴールを持ち、それを達成することにがむしゃらにならなくては。だから私は『バックアッププランを用意しろ』と言われたときに、こう答えたわ。『そんなものいらない! バックアッププランは持たないわ』ってね」。

逆に、有用だったアドバイスについてもシェアしています。

『自分自身のドラムのビートに合わせて行進し、自分のレースを走れ』。これは人生においてすごく大事なことだと思う。それを意識することで、他人がどうしているかと気にすることから目を逸らせることができるから」。

もうひとつ、ハルが座右の銘にしていた言葉。それは、「絶対に自分自身を比較しないこと」

このふたつは、ハルが30年以上も信念として胸に抱き続けていたもの。「これらは私が成功する能力だけでなく、そこにたどり着くまでの道のりで心に平和をもたらしてくれるために役立った言葉なの」。

主演と監督を務めた映画『Bruised』の撮影風景。写真:Backgrid/アフロ

Netflixで11月に公開予定の主演映画『Bruised』では新たに監督デビューも果たした彼女。アルコール依存症の父親の元で育ち、過去の恋人の暴力により片耳の聴覚を失い、二度の離婚ではうつ病になり自殺も考えたなど私生活では悩み多い人生を送りながらも、ハリウッドスターになる夢を叶えたのにはこんな意思の強さがあったからなのですね。

他人のことに気を取られずにしっかり自分の足元を見て、自分のペースで幸せになる。それは、ハルのように成功者にはなれなかったとしても、幸せな人生を送るために必要なこと。年齢や生まれた環境、肌の色などで夢をあきらめなくてもいい。そんなことを、彼女が教えてくれている気がします。
 


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