昨年、愛読している料理雑誌に掲載されたのを見て「ハッ」としたときから。今年の夏、実際に足を運んだ友達から「絶対に好きだよ」というメッセージが届いてから。「行かなくては!」といてもたってもいられなくなったレストランを紹介させていただきます。
向かった先は、観たいと思っていた金沢 21世紀美術館の企画展『だれが世界を翻訳するのか』とのセットで行くを決めた、北陸の地、富山。


なんと、酒瓶のふたを開いたものがひとつひとつ銅線でつながれています。写真では見たことがあったのですが肉眼で見たのは初めて。圧巻!
海産物が美味しいと絶賛される富山で、私の胸の高鳴りをおさえきれなかったのは……
カレー!
富山の射水市には、多くのパキスタン人が居住されています。その理由は、日本で廃車寸前の車などを買い取り、そちらを整備し、海外の市場に出しているからだそう。ちなみに、一旦ロシアへ運び、ロシアで整備をしているそうで、富山新港と伏木港にはロシア船が数多く来航。ゆえに、国道8号線沿いにはロシア語の看板が珍しくありません。
少し、話がそれてしまいました。というわけで、射水市にはパキスタン系のインドカレー屋さんが多い。その中でも、カレー四天王(カシミール、DILレストラン、ナンカレー、ラジャレストラン)と言われている4店舗があり、私は、友達のリコメンドを受けたカシミールへ赴くことに。


『カシミール』tel.0766-83-7190 住所:富山県射水市沖塚原752-1
元・中古車販売店を利用した店舗は、注意深くカーナビを見て、看板を見逃さないようにしないとウッカリ通り過ぎてしまいそうになる佇まい。はい、その佇まいを見て、なぜ友達がここを薦めてくれたのかが深く納得いたしました(笑)。さすが、我が友、私のことを熟知しています!


店内に一歩入ると、否応なく漂う異国情緒感。店員さんはもちろんのこと、パキスタン人のお客さんもひっきりなしに訪れていたためか、パキスタンへワープしてしまったのかと錯覚してしまいそうになるほど。
「ついに、たどり着いたカシミール!」と興奮しながら、ランチセットを注文。カレーのほかにサラダ、タンドリーチキン、ほんのりと辛いビリヤニ、ナン、ドリンクがついて¥1000。私は4種から選べるカレーの中から最もお腹がふくれそうな豆カレーをチョイスしてしまい、途中で無念のリタイア。ですが、お店のスタッフがニッコリと「持ち帰り、OKね!」との優しいお言葉。


お店の雰囲気も味も、すべてが本場! 無類のカレー好きの方、ベタな観光が苦手の方、北陸で海の幸以外を食したい方……そして、「おもしろそうなこと」に首をつっこみたくなる性格の方、ぜひ、富山市、高岡市の間に位置する、射水市へ足をお運びくださいませ。

そして、皆さまの地元のグルメ情報があれば、ぜひ、編集部・大森まで。2016年は、順次、そちらへうかがっていきたいと思います!
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