こんにちは。ここ数日は少し気温もあがり、過ごしやすい秋のお天気でした。撮影のあった先日の金曜は、長袖だと少し暑いようでしたが、気分はすっかり秋。
色だけでも秋色を、と気がついたらブラウンや黒を手に取っていました。

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トップスは室井由美子さんとのセール企画で「ずっと使える定番トップス」としてご紹介したトゥモローランドのもの。私も撮影後にオンラインで購入しました。 

そして秋になってもうひとつ変えたものが。
香水を新調しました!

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ミモレでもご紹介したアルゼンチンの調香師ジュリアン・ベデル氏のフレグランスメゾン「FUEGUIA1833」の香水。左が「ムスカラフェロJ」、右がこの秋新調した「ラホベンノーチェ」です。

取材で「FUEGUIA 銀座店」にお伺いしてお話を伺ううちに、その世界観にすっかり魅了され……。自身のルーツでもある南米各地で採取した植物などを用い、希少価値の高いユニークなフレグランスを作っている調香師ジュリアン・ベデル氏。その美しい感性で作られる世界観は、コンセプトも香りも唯一無二。ネーミングも『バベルの図書館』『インク壺の猿』など南米出身の作家であり詩人のボルヘスの作品からインスピレーションを受けたものなども多く、とても詩的なんです……ミモレでもお好きな方も多いフレグランスブランドかと思います。スタッフの方と好みの香りを相談しつつ、その詩的な説明にうっとりしながらワイワイ選ぶ、というお買い物体験も楽しいですよね。

秋に向け新調した「ラ ホベンノーチェ(若き夜)」もボルヘスの同名の詩から。私はサンダルウッドの香りが好きなのですが、そのサンダルウッドが3種も入っているまさに「サンダルウッドづくし」な香りです。ニットやコートなどウールとの相性も良いそうで、冬につけるとよりクリーミーに香るそう。

そしてもうひとつ、冬の香りを。

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同じくフエギアの「ett hem」という名のフレグランスディフューザーです。

こちらはPCデスクの前に置いているのですが、パソコンを必死にカタカタしていると、時折、ウッディで甘い香りが流れてきて、ハッとすることもしばしば……。癒しの香りです。
こちらはべデル氏が世界で一番大好きだというスカンジナビアのホテルがインスピレーション源だそうで、そこに訪れると心から寛げるのだそう。北欧の寒い夜に、ソファで暖かい毛布にくるまり、暖炉の前で木がはぜる音を聞きながら窓の外の雪景色を眺める……というイメージがぴったり。行ったことはありませんが、気分はすっかりスカンジナビアです(笑)。
「ett hem」(at home)という名前通りの、本当に暖かい気持ちになるような香りで、こちらもサンダルウッドと、同じく大好きなシダーの香りが入っています。仕事中もついクンクン嗅いでしまいます。

香りは0.2秒で脳に伝わると言われますが、記憶と結びついていたり、人によって好きな香りが違ったりと不思議ですよね。知人が「今まで付き合った男性の体臭は全員嗅ぎ分けられて、好きになるのもまず体臭から……」と話すのを聞き、なんとも本能的ですごい! と思った記憶があります。知らないことばかりの香りですが、もうひとつ秋の夜長に見返したい香りにまつわる映画がこちらです。

ドイツで出版されたベストセラー小説『香水 ある人殺しの物語』の映画化作品。サブタイトルに「人殺しの物語」とあるとおり、猟奇的な殺人シーンが含まれているので、そういうものが苦手な方にはおすすめできないのですが、、生まれながらに天才的な嗅覚を持つ青年が、究極の香りを求め、その作品を完成させるまでの物語です。最終的に出来上がった究極の香水が人々にもたらす作用には、思わず「……ホント?」と目を見張ってしまうものがありますが(このシーンが公開時は問題になり、英国などでは18禁だったっそうです)。

でも、香りにはそういう人知を超えたものがあるかもしれない……と思わず考えさせられる、なんとも不思議な後味の作品です。でもたまに見返したくなるんですよね……。伝統的な香水作りの手法も見られます。

シュッとひとふき。気分を変えて秋を過ごしたいと思います。

朏亜希子の最新20ルック
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