シャンプーやブラッシング中に、いつもよりゴソッと髪が抜けるとびっくりするものです。若いころは「秋の抜け毛は毎年のこと」と楽観視できても、年齢を重ねると「このまま薄毛になっちゃいそう……」と心配になることも。今回は、この時期に意識したい“大人の抜け毛対策”について紹介します。

秋の抜け毛はなぜ多い?


女性の抜け毛は10月ごろの秋に多くなるような気がしませんか。
秋の抜け毛は、強い紫外線や大量の汗によるムレ、過剰な皮脂による汚れや冷房による冷えなど、夏に受けた頭皮ダメージの蓄積が原因と言われています。さらに、哺乳類が持つ「換毛期」(毛の抜け替わり)と夏の頭皮ダメージの蓄積が重なり、より一層抜け毛を増加させるのも一因だとか。
大人年齢の頭皮ダメージは、きちんとお手入れをしてリセットすることが重要。次に生えてくる髪を健やかに育むためには、肌のスキンケア感覚で毎日の頭皮ケア習慣を怠らないことが、美髪再生のポイントになります。
そこで、ヘアサロンの人気スタイリストに、40代の抜け毛や薄毛対策としてのポイントを伺いました。

シャンプー前後のポイント!


こびりつく汚れを浮かせ、
最後に保湿を怠らないこと

「シャンプー前にホホバオイルを使ってマッサージをしましょう。ホホバオイルは人間の皮脂と似た構造のため肌へのなじみが抜群によく、乾燥を防ぎながら余分な汚れをしっかり浮かせることが可能になります。
さらにマッサージをプラスすると、毛穴づまりが解消でき、次に生えてくる毛が毛根の形に沿って太くしっかりした状態になりやすいんです。
洗髪後は、きちんと保湿を。肌と同じで化粧水などの保湿を怠ると、頭皮も乾燥が進んでしまいます。乾燥すると抜け毛が進行しやすくなりますから、潤いチャージの習慣をつけることが大切です」
(MAGNOLiAデザイナー・CHINATSUさん)

1 ホホバオイルを分け目からなじませる

 

最も紫外線ダメージが起こりやすい分け目からオイルを塗布。分け目を変えながら、こめかみや耳上周辺などにものせていきます。

 

2 全体に行き渡らせる

 

指の腹を頭皮に当てて軽くマッサージを。頭皮全体に揉み込むようにしてまんべんなくなじませるように。

3 インバス後、頭皮を保湿

 

シャンプー後にタオルドライをしたら、頭皮ローションで保湿をします。ローションをつけたら軽くマッサージをして全体になじませましょう。乾燥を防ぐにはこの流れを洗髪後にスムーズに行うことが大切になります。保湿ローションはパウダールームなど、お風呂から手の届きやすい場所に置くのがベスト。


髪のボリューム対策のためのヘアケア

 

(左)ピュアオイル ホホバ 80mL ¥5060/イーラル
頭皮保護成分であるホホバ種子油は、シャンプー前に使用することで頭皮の古い脂質や角質を浮かせて頭皮の土台をケア。頭皮環境を整え、健やかな状態へと導きます。

(右)アクアバランス 80mL ¥4620/イーラル
チンピエキス・カミツレ花エキスなどの保湿成分が、角質層まで行き渡ってみずみずしい頭皮をサポートします。夜のお手入れにぜひ取り入れたい、頭皮のための潤いケア。

 
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