38歳の誕生日を過ごすため、アキはひとり、天井のない美術館と謳われる美しい街ベルギーはブルージュへ。ダイチくんが自分との交際と同時進行で元カノと結婚準備を進め、別れた1ヶ月後には結婚式を上げていたことを知った事を知り、絶望の淵に立たされる。

 

20代後半。私は、恋人に振られたり失恋をした時「一週間で忘れる」というルールを作って実行していました。

別れた後の1週間は、毎日のように女友達や妹とカラオケに行ったり飲みに行ったり精一杯楽しいことをして、自然と元カレがいなくても全然平気だと思えて行ったのです。それどころか、その間に別の気になる人が出来たりして(笑)

一応別れたくない旨を伝えはするけれど、口に出した時点でもう決心は固いのだろうと後追いもしませんでした。それは30代になっても変わらなかったのですが、1週間で忘れることは出来なくなっていきました。

それは、振られた私を慰めてくれていた友達が皆結婚し、夫の世話や育児に奮闘中で、まだ幼稚な恋愛をしている自分が情けなくて私からも助けを求めなかったし、会えたとしても時間が経ってからのほんの数時間。お互いの報告をサラッとして終わり。友達と夜通し語り合える時間って、本当に貴重だったんだと痛感しました。

そして、40歳を目前にした私は、敢えてひとりになる事を選んだのでした。

 


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文・漫画/久保木亜紀