3ヶ月以上生理が来ないなら無月経。
治療しましょうね

 

生理周期が多少乱れるのは問題がないことが多いですが、問題なのは生理が3か月以上来ないときで、これを「無月経」と言います。
生理がいきなり来なくなることもありますが、周期がだんだんバラついてきて止まることが多いようです。

無月経の原因は、ホルモンの乱れで、その乱れの理由はおもに2つあります。
ひとつは、摂食障害だったり、極端なダイエットをしたりしていて、摂取するエネルギーが少ないことです。そうするとエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されにくくなり、生理が止まってしまうのです。
女性アスリートが無月経になりやすいのも、体重を軽くしたほうが有利な競技などで食事制限をしていてエネルギー不足に陥るからです。

 


若い女性に多い無月経を招く病気が「多嚢胞性卵巣症候群」


無月経のもうひとつの原因は、多嚢胞性卵巣症候群という病気です。これは若い女性に多く見られます。
通常、女性の体では、排卵に向けて数十個の卵胞が育っていき、十分に成長して排卵されるのはそのうちの一個。ほかの卵胞は途中で成長が止まり、次第に小さくなっていきます。
ところが、すべての卵胞の成長が止まってしまい、多くの小さな卵胞(嚢胞)が排卵されずに卵巣の中に止まってしまうのが多嚢胞性卵巣症候群です。
排卵が起こらないので、生理も来なくなるわけです。

 

多嚢胞性卵巣症候群は、男性ホルモン値が高いことも特徴のひとつで、毛が濃いという訴えもしばしば聞かれます。
①生理不順や無月経などの月経異常がある
②経腟超音波検査で卵巣に小さな卵胞が10個以上見られる
③血液検査で、エストロゲンの値は正常なのに、男性ホルモンの値が高かったり、卵巣刺激ホルモンの値に異常がある
この3つの条件を満たすとこの病気と診断されます。

 
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