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【こんまりさん】片づけで部屋が変化した人ほど、その後の人生も「劇的に変わる」理由

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家を心地よく整えることで、人生も心地よく整うーー「ときめく片づけ」を通して、そんなメッセージを世界中に伝えている片づけコンサルタントの”こんまり”こと近藤麻理恵さんとご一緒に、ミモレでは「2022年に向けて人生を上向きにする」企画を立ち上げました。   

©︎KonMari Media Inc.

ご一緒いただくのは、こんまりさんが10年来愛用しているオーガニックコットンのルームウエアブランド「ナナデェコール」。“家が片づくと、自然と自分に目が行く、すると自分を大切にするようなものが着たくなる”ーーそれが、数多くの家を片づけてきたこんまりさんが実感していることなのだそう。今回はこんまりさんが監修したナナデェコールのルームウエアを『こんまりさん監修・特装ホリデーボックス』としてご紹介させていただくことになりました。今年一年頑張った自分へのご褒美として、さらに2022年の運を整えるアイテムとしてもご紹介したい特装ボックスとなっています。

インタビュー前編はこんまりさんがなぜルームウエア選びを大切にするのか、についてご紹介しました。

こんまりさん監修・特装ホリデーボックスの購入こちらから>>

前回記事
部屋着はその人の“印象”を作る。こんまりさんをときめかせ続けるルームウエアブランドとは?>>

 


後編は「片づけることで人生が変わる理由」についてお話を伺います。
 

世界中が片づけに困っている


──今年の8月からNetflixでのセカンドシーズンもスタートして、現在はアメリカを拠点に世界中を片づけされていますが、世界を舞台に活動する中で見えてきたことなどはありますか?

世界中の人が片づけに困っているということです。今は欧米やアジア以外の地域からも多くの問い合わせメールやお手紙をいただきますが、皆さん片づけに困っているし、悩んでいる。そして片づけたらハッピーになった、というのは世界共通だなと感じます。

──片づけのお悩みも世界共通ですか?

びっくりするほど変わらないですね。「私は片づけるのに家族が片づけないんです」、「高かったから捨てられません」、「収納が足りなくて困っています」などのお悩みは定番です。

──文化は違えど、そこは一緒なんですね(笑)。片づけをしようと思うきっかけはどんなケースが多いのでしょうか。

最近ではやっぱりコロナですね。外圧になってしまいますが、ステイホームで家で過ごすことにより、どうしても部屋に目がいく。やらざるを得ない状況になって重い腰を上げるという方が割合的には一番多いです。だけどほとんどの方が、次のステージに行きたい、変わりたいと心の底から思って片づけを始めます。


部屋が劇的に変化した人ほど人生も劇的に変わる


──片づけ後は、実際ガラリと変わります?

部屋の中が劇的に変化した人ほど、その後の人生も劇的に変わります。これは私が10年間片づけをしてきたなかで沢山見てきたことですが、仕事をやめて起業される方もいれば、パートナーが変わる方もいて、中には性別が変わる方もいらっしゃいました。片づけることで、モヤモヤの原因はもう部屋にはない、すると自然と自分に目が向くんですね。心の奥底でやりたいと思っていたことに対してごまかしが効かなくなるので、人生の未処理案件がどんどん処理されていくんです。

──こんまりさんの片づけは、ただ片づけるのではなく、やはり最初に理想の暮らしをイメージしてやるというのがポイントですよね

想像すると「片づけた後、何をしたいんだろう」「こういう暮らしがしたいのかな」というゴールのイメージが多少なりとも出てくるので、片づけのモチベーションをグッと保ちやすくなりますね。理想のイメージがあることで片づけが楽しくなる効果があるんです。

──人によって、片づけのアドバイスは変わりますか。

人によってアドバイスやメソッドが変わることはほぼないですね。ただ、変えずに進めても人によって違いがあって、こだわりポイントも、考えこむポイントもそれぞれ。「ときめきますか?」「それを見てどう感じますか?」「前に使ったのはいつですか?」というように、私からの質問を変えることはありません。淡々と、シンプルな質問をしていく中で、お客様自身が自分のことに気がついていくんです。

──でもときめきの有無によってモノを手放すかどうかを判断するのは難しいと言われませんか?

最初はわからないとおっしゃる方は多いですね。だけどときめくモノを感じ取る作業は経験値がすべてで、とにかく初めはときめきがわかりやすいものから残したり手放すという作業をやっていくことが大切。そうすると、だんだん鍛えられるようになります。

──年齢や性別によっても、ときめくことに対して素直になれない方はいそうですよね。

それは確かにあると思います。たとえばご年配の方は、戦争を体験していらっしゃるので「モノは大切だから捨てるなんてありない」という方もいて。それがガラリと変わるかと言ったらそんなに変わらないことも多いです。ですから、無理に捨てるということは絶対にせず、その方の範囲内でやっていただくようにしています。

大切なのは、自分で判断し、すべてのモノを手放すか残すか決めること。誰かに言われたから捨てたというのでは、結局幸せにはなれません。でもこの作業を1回やっておくだけで、違うんですよね。捨てられないと言っている方が「やっぱりずっととっておく」という覚悟をすると、それはそれで気持ちがいいわけです。

──ときめきを感じる感覚は、日常生活の中でも磨けますか。

できますよ。ときめきに対して意識的になってみるということが大切で、いつも自分がやっていること、持っているモノにもっと意識を向けて感謝をする。たとえば、使い終わったモノを元に戻す時、「今日もありがとう」という気持ちを込めながら定位置に戻していく。それを少しずつやっていくだけでも、やっぱりこれが好きなんだと思い起こす瞬間が増えていくので、日々のときめきが増えていくんです。