もうひとつの、グリーンコートの着回しもご紹介します。

テーラード、フィット&フレアーのザ・ロイヤル調ドレスコートの着回し

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2020年3月3日、アイルランドを訪問。 コート/キャサリン・ウォーカー ワンピース/アレッサンドラ・リッチ クラッチ/L.K. ベネット 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

ご存知フィット&フレアーは、キャサリン妃の鉄板シルエット。そしてドレスコートも代表的なアイテム。重要な公務ではこのコンビネーションのコートをよくお召しになるキャサリン妃。
これは昨年、アイルランドを訪問された際のスタイルで、訪問先の象徴カラーであるグリーンのコートに鮮やかなプリントのワンピース、同系色のクラッチ、パンプスと、全身でグリーンでワントーンコーデをされています。

コートが、深みのある落ち着いたグリーンなので、インナーによって印象が変えられますが、フォーマルなればシーンでは、トーンの明るいシルクの花柄プリントと、色を揃えたクラッチが絶妙なアクセントになっています。
お帽子代わりの、カチューシャをプラスして、洗練されたロイヤル流コートスタイルが完成しています。

 


ファー襟、グローブ、ブーツと暖か小物でゴージャスにアレンジ

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2020年12月8日、ウィンザー城で、地元のボランティアの人々を招待され、感謝の気持ちを伝えられた。コート/キャサリン・ウォーカー ファーの襟/トロイ ロンドン クラッチ/アレキサンダー・マックイーン ブーツ/ラルフ ローレン 写真:REX/アフロ

同年末、またまた同じコートで着回しをされたキャサリン妃でしたが、この時には冬らしいスタイルにチェンジ。
襟にはファーが付けられ、グローブにベルベットのクラッチ、スエードのロングブーツと、全て黒で統一しながら、異素材でアクセントをつけられました。
小物使いによって、季節感とゴージャス感がプラスされた代表例といえるでしょう。

こちらのスタイルではアウターとしての印象が強いものの、エレガントで品のある着こなしであることは変わりません。それがキャサリン妃スタイルの素晴らしくところ、見習いたいところではないでしょうか。