これからの工藤阿須加をどう歩んでいくか、を形にする


今年は30代になった節目の年。この10年をどうすごすか尋ねれば「今までと変わらず、やれることをしっかりやること」だと、工藤さんは答えます。

「責任も大きくなると思いますが、やれることも増える、そういう楽しみはありますね、それは今までと変わらないですけど。ただ伝えていく場所、伝えていくこと、これからどう歩んでいくか、を形にする時代になる気がします。実は20代の間に考えていた夢や、やりたいことの歯車が、噛み合って回り始めた感覚があって。40代までにそれを完成させて、たくさんの方の笑顔や幸せのきっかけとして届けることができたらと」

 


無農薬野菜を安く提供できる環境に貢献したい


例えばどんな事を? と聞けば、返ってきた答えは「農業」。実は東京農業大学で学んだ工藤さん。青森で無農薬のリンゴ栽培に挑戦し続ける農業家・木村秋則さんの著書『奇跡のリンゴ』に感動し、「日本の農業を変えたい」という夢も持っています。

 

「山梨の井上農場さんに土地をおかりしていて、そこを耕しています。今は(取材は9月)、とうもろこしの収穫をしているところです。有機農業でやってますが、いずれは無肥料無農薬でやりたいと思っています。いいものを食べたいなと思っても、やっぱり無農薬の食物って高いじゃないですか。それを安く提供できる環境を僕は作りたいです」