女の二面性を演じ分ける松本清張作品の髪型は？
そして同じくテレ朝さんで、同じ松田監督とタッグを組んだ松本清張シリーズが、これまた素敵なんですよね……。
米倉さんのドラマでの印象のひとつが「クールで賢いカッコいい女」だとしたら、もうひとつは、松本清張シリーズで演じた「悪い女・妖しい女」（だけじゃないけど）のイメージ。
とくに『黒革の手帳』の銀行員の役と、『けものみち』の女中の役は、一人の女性の中にあるギャップというか、二面性というか、そういうものを見た空恐ろしさを感じる演技でした。『黒川の手帳』の和装髪と『けものみち』のウェーブヘア、どちらも妖しくて素敵だったんだ……。
二面性といえば、家政婦役の『熱い空気』のおかっぱ髪は、ものすごいギャップでしたよね。このドラマが、その後『家政婦が見た』につながっていったんだというのは、今回、初めて知りました。
これは近年ですが、『疑惑』の色っぽいアップスタイルも、すてき。
これは本当にどうでもいい話なのですが、国文科卒業の私・さとゆみは、卒論が松本清張さんだったんですよね。なので、彼の小説は全部読んでいるのですが、もう、米倉さんが演じるようになられてからは、どの小説を読んでも米倉さんの顔がちらちらします。
これから是非、米倉さんに演じてほしい松本清張作品は、『点と線』の安田亮子役です。
というわけで、米倉さんの（とくにテレ朝ドラマ）ヘア解説でした！
現場からは以上です。
それではまた、土曜日に。
前回記事「松田聖子さん、40年ぶりに「聖子ちゃんカット」をセルフ再現！時代を背負う髪型遍歴を振り返る」はこちら＞＞
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