皆さん、こんにちは。梅津奏です。

映画『きのう何食べた?』公開になりましたね。漫画の第19巻も先日発売。とびついて読みたいのを我慢して、数巻前から読み返すという「セルフじらし」を楽しんでいました。

第17巻を読んでいて、「ああ、これツボだった!」と思い出したのが、小日向さん・ジルベールカップルのお宅での新年会のシーン。

別件があって到着が遅れたシロさん。不在をいいことに、ついついのろけ話を披露しちゃうケンジ。そのラブラブエピソードのキーワードが「不良」なんですね。到着早々、「不良が帰ってきた~」とジルベールにいじられて、話が見えないシロさんが一言。

「人生で不良だった事など一回も無いけど?」

目が点になっているシロさん、あーかわいい(笑)。


私もシロさんと同じく、人生で不良だったことはありません。校則は(だいたい)守っていたし、門限も(だいたい)守っていたし、テスト勉強だって(だいたい)ちゃんとやった。クラス委員的なものもだいぶやった。内申書をパーフェクトに近づけることに心血を注いでいた……。

こういうタイプって、実はこっそり不良女子に憧れているんですよね。

今でも覚えているのが、中学時代のクラスメイト、さらさらブラウンヘアーのMちゃん。当時流行していたSPEEDのメンバーみたいにスタイルがよくて顔が小さくて、つり目気味のアーモンドアイなんだけれどにこっと笑うとあどけないという最強フェイス。もろもろ校則違反のオンパレードだったから先生によく注意されていたけれど全然気にしていないみたいだったし、大人たちも「仕方ないな~」と苦笑いしている感じ。いつ見てもキラキラ粒子飛ばしてた。

そしてもちろんMちゃんは、いい子ちゃんな私なんぞには興味をもたないわけです。恋バナができるわけでなし、ファッションやメイクに詳しいわけでなし。まあつまんないよね。

自分と違うタイプの子の悪口を言ったり排斥したりする子ではなかったけれど、なんとなく空気のような存在だと思われているような気がしていました、勝手に。そしてそれがちょっと悲しかった。


かといって路線変更するほどの気概はなく、「まあこんなものか」と思いながら「Non不良ロード」をとぼとぼと歩いてきた私。大人になった今でも、ちょっと攻めたことをするときは、「うわ、不良だ!」とこっそり嬉しくなったりします。TASAKI姉だって私にとっては不良アイテム。

 


そして最近、ふと思い立って美容院でインナーカラーをしてきました。

美容院に向かう道すがら、見かけたイチョウ並木がインナーカラーみたい!とテンションアップ♪

コロナ禍前後くらいから、急に街に浸透してきたような気がするインナーカラー(セクションカラー)。マスク姿がデフォルトになって、顔回りに少しでも華やかさを!という気持ちからでしょうか。

髪を染めること自体が5年振りとかだったワタシ。「あんまり目立たないように」とだけオーダーしてあとは美容師さんにお任せ。生まれて初めてブリーチしましたよ! 不良~!

耳にどれくらい髪をかけるかで印象がだいぶ変わります。

ベースが黒髪なのでコントラスト強くなりすぎるかなと心配でしたが、大丈夫そう……? ちょっとそわそわしますが、「ふふふ。不良だぜ~」とこっそりニヤニヤしている私、34歳。いやこれ、不良だよね。不良でしょう!

左から、『ぼくは勉強ができない』(山田詠美/新潮文庫)、『』(小池真理子/新潮文庫)、『肉体の学校』(三島由紀夫/ちくま文庫)。真理、雛子、妙子の三人が、My「三大不良おんな」。
「どうだった?今日のカクテル」
「最低中の最低。でもちゃんと一つ商売をしてきたわ」
とここへ来ると、妙子の口調は急に蓮っ葉になった。
それと同時に、妙子の本然の美しさがほどけて現われた。
「こんなもの、暑苦しいったらありはしない」
彼女はダイヤの指環を白いピアノの上に乱暴に置き、片手の長手袋の先を、口にくわえてずるずると脱いだ。ここへ来て、急に酔いが出たのである。
「およし、タエコ、手袋に口紅がつくわ」
「そのほうが色っぽくていいでしょ」


大好きな本の中の「不良おんな」をイメージしながら、しばし不良ヘアーを楽しみたいと思います。

 

本屋さんでしゃがみこんじゃうぜ~。不良だろお~?