

40代メイクがイケてないな〜と感じる一番のポイントは「厚化粧」なんです。シミやシワ、くすみ、色ムラなどエイジングサインが気になって、ファンデーションで隠そう、隠そうとしますよね。その気持ち、わからなくないけど……ツヤのない肌って美しくないんですよ。流行りのメイクをしても、時代遅れな感じが出てしまうんです。
だからこそ、“時代に合った肌づくり”を! ツヤのある素肌感のある肌を心掛けてみてください。思い切ってパウダーファンデーションの使用を止めてみるのもアリだと思います。僕が手掛けているCHICCAのソリッドファンデは、大人の素肌感をかなえられるようにつくったファンデです。

「パウダーファンデしか持っていない」という方でも、ブラシ使用をするだけで仕上がりはずいぶん軽くなります。柔らかくて大きめなブラシにパウダーファンデをとって、顔全体にふんわりと重ねてみてください。
シミやくすみなど、どうしても気になる部分を隠したい場合は、ファンデを使用する前にコンシーラーでカバーを。ただし、最小限にとどめること。そうすれば軽く仕上がります。
次は、メイクです。
肌の厚塗りがあるように“メイクの厚塗り”というのもあるので気をつけたいところ。Saoringoさんの質問にあった“パンダ目”の原因と対策をお教えします。
●マスカラが原因の場合
ビューラーをしっかり使っていますか? 日本人のまつげは下向きに生えている場合が多いので、まつげを根元からしっかりと立ち上げるようにひと手間加えてください。それによって目がぱっちりと見えるだけでなく、下まぶたにマスカラが付きにくくなります。
もうひとつ、目ヂカラをつけようと「盛りまつげ」にしている方もいますが、これもNG。ファイバーがごっそり入ったマスカラは大人仕様ではありません。ヘレナ ルビンスタインのマスカラは1ストロークですっきりと美まつげをかなえてくれます。

●アイシャドウがにじんでしまう場合
アイメイクが終わったら、下まぶた全体に肌色のプレストパウダーをつけてみてください。粉がパンダ目を防いでくれますよ。
ちなみに上まぶたのくすみを取り除くためにコンシーラーを使う方がいらっしゃいますが、これもNG。そのあとに使うアイシャドウがもったりしてキレイに見えません。
意外かもしれませんが、僕はまぶたの色素沈着を味方につけるメイクをおすすめしています。まぶたのくすみはブラウンのアイシャドウだと思って、そこに薄いパールシャドウを足してみてください。まぶたの皮膚感が見えてセクシーな仕上がりになります。是非、試してみてください。
- 吉川康雄さん/メイクアップアーティスト1995年渡米し、世界各国のVOGUEなどのカバー撮影やファッション、広告、コレクションのメイクを手掛けている。2008年よりCHICCAブランドクリエーターを務める。著書に『生まれつき美人に見せる』(ダイヤモンド社)や『褒められて嬉しくなるキレイの引き出し方』(宝島社)など。
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