ミモレ ビューティアワーズ 2021AWを検証する企画の最終回は、総合グランプリを獲得したB.Aのローションと、クレンジング部門を獲得したB.Aのクレンジングクリーム。「いいお値段」するこの2品、価格も納得できるのでしょうか。〔ミモレ編集室〕言山寧子さんが検証してみました。


〔ミモレ編集室〕私が試してみました!

言山寧子さん
アート好きな会社員です。40代も半ばとなり、お肌の悩みは、吹き出物からたるみ問題へシフトしました。どこまで肌に課金すべきか、最適解を求めるコスメ探索は、もはやライフワークです。

 



B.A クレンジングクリーム
落とすものに課金する意味を教わりました!

くすみをケアしながらハリとうるおいのある肌に導くクレンジングクリーム。濃厚なクリームが肌の上で、コクのあるオイルへと変化。今までに感じたことのないような、生命感あふれるハリ肌に。B.A クレンジングクリーム 130g ¥11000/ポーラ

憧れるのは、自然なシワはありつつも、ツヤを感じられる健やかな肌。年齢を重ねてなめされたような大人の素肌美を目指して、普段は角質ケアと保湿ケアを重視したお手入れをしています。

40代も半ばになってから気になりだしたのは、肌のたるみ問題。
重力に逆らえないお年頃ではありますが、どうしたらハリ感を取り戻せるの? 美容皮膚科でどうにかしてもらうしかない? そんな悩める子羊のもとに降臨したのが、ポーラ B.A様。

ええ、もちろん、ポーラの誇る高級スキンケアとして、お名前は存じ上げておりました。しかしながら、ほぼすべてのアイテムが1万円超え……。一介の会社員にはご縁はなかろうと、遠く仰ぎ見ていたのでした。

B.A様のパッケージは、スキンケア製品には珍しく、シンプルな黒で統一されています。これは、人がもつ内に秘めた無限の可能性を、すべての色を内包する「黒」に込めているのだそう。なんとも哲学的な佇まいです。

クレンジングクリームを手に取ると、ツノが立つくらいのほどよい柔らかさ。

手のひらで温めて肌に乗せると、濃密なクリームがやわらかくほぐれて、するすると滑るように伸びていきます。同時に、シプレフローラルを基調とした甘く柔らかな香りが鼻孔をくすぐって、ああ、ラグジュアリー……。

一日の終りのメイク落としが、癒しの時間に変わりました。とにかく肌に優しく、うるおいを守ってくれるので、乾燥しがちな冬場にはぴったりなアイテム。ただし、アイラインなどのしっかりめのメイクは残りがちなので、ポイントメイクは別途オフすることをおすすめします。

うっとりしている内に、クリームはオイル状に変化し、あっという間にメイク落としが完了。ぬるま湯で洗い流した後も、保湿膜を均一に残すことでなめらかな肌表面に整える処方となっています。せっかくのうるおいを逃さないよう、ふだん使っている泡タイプの洗顔料で、限りなくソフトタッチに洗いました。
どうでしょう! 
まったくつっぱることなく、かといってヌメッとした油膜が残るでもない、思わす触りたくなるしっとりかつしなやかな感触。未だかつてない洗い上がりに感動いたしました。
こ、これがB.A様なのですね……!!

大人の肌には、クレンジングや洗顔といった「落とすもの」に課金したほうがいい。さまざまな美容本で見てきたフレーズですが、これまでは美容液やクリームなどの「塗るもの」に比重をおきがちだった私。B.A様に出会い、「落とすもの」に課金する意味を教わりました。

年中使うのはお財布がきびしくても、乾燥しがちな季節や肌が不安定な時の「お守りコスメ」として持っておくと、心強いと思います!

 
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