偉大な政治家が説いた幸せになる方法

 

まずは「幸せ」という明確な形がなく、目に見えないものへの向き合い方を英語で学んでいきましょう。引用するのは、1863年の奴隷解放宣言で知られるアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln  1809-65年)の名言です。

Most people are about as happy as they make up their minds to be.
ほとんどの人は、おおよそ自分がなろうと決断した分だけ幸せになれる。

as~as ... は「…と同じくらい~」。程度が同じであること(同等比較)を表します。
<例文>
The movie was as interesting as I had expected.
(その映画は期待どおりおもしろかった)
How you say it is as important as what you say.
(言い方は、言う内容と同じくらい大切だ)

 


「幸せ」とは「自分らしく生きる」こと


小池さんは心理学の観点から「幸せ」をこのように捉えています。

「心理学では『自己実現』をもって最高の理想的な生き方としています。自己実現とは自分の個性を発揮し、自分らしく生きることによって人生における充実感を得ることとされています」

たとえば、音楽が好きな人なら音楽で生計を立て、生涯音楽の世界に没頭して人生を送ることができれば、その人の人生は幸せといえるのではないでしょうか。リンカーンは決断することの重要性を説きましたが、そのほかにも大事なことがあると小池さんは指摘します。

「自分がなろうと決断し、行動を起こし、多大な情熱と努力を自分の好きなことに惜しみなく注ぎ込まなければいけません」

リンカーンの「決断した分だけ幸せになれる」という言葉は、ただ漠然と「幸せになりたい」と願うのではなく、何が自分にとって一番の幸せなのかを考え、ゴールに向かって具体的に行動を取っている人に向けられていたのかもしれないですね。