コロナ禍で外食の機会がめっきり減った昨今、手料理のバリエーションを広げておうち時間を楽しんでいるかたも多いのではないでしょうか? できれば味も見た目も新鮮な料理に挑戦してテンションを上げたいですよね。

そこでおすすめしたいのが、日本在住のオペラ歌手ヴィタリ・ユシュマノフさんの著書『はじめてでも美味しく作れる ロシア料理』です。料理男子でもあるユシュマノフさんが教えるレシピは、日本で簡単に手に入る食材で作れるものばかり。特別な調理器具やスキルも必要ないので、料理初心者でも気負うことなくチャレンジできるでしょう。

しかも、本書ではユシュマノフさんの食卓の思い出やロシアの慣習・文化などにもたっぷり触れていて、読み物としても十分な魅力を放っています。

読んで楽しい、作ればより楽しい本書のなかから、今回は3つの料理のレシピをご紹介します。

 

ヴィタリ・ユシュマノフ(Vitaly Yushmanov)さん
サンクトペテルブルク生まれ。マリインスキー劇場の若い声楽家のためのアカデミーで学ぶ。ライプツィヒ音楽演劇大学を卒業。2015年春より日本に拠点を移す。びわ湖ホールオペラ、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、「東京・春・音楽祭」、NHK-FM、NHKワールド・ラジオ日本、BSテレ東、NHKワールドTV、東京芸術劇場他の全国共同プロジェクト、新国立劇場オペラなどに出演。「日本トスティ歌曲コンクール」第1位、「日伊声楽コンコルソ」第1位、「東京音楽コンクール」など、受賞多数。これまでに4枚のCDをリリース。幼いころからの料理好きが高じ、本書では“本物のロシア料理”を紹介。YouTube「Café Vitaly」(カフェ・ヴィタリ)でその腕を披露している。http://vitalyyushmanov.com/

 

ロシア料理はおなじみの食材で簡単に作れる!

 

ロシア料理は1000年以上の長い道のりを辿り、変化してきました。とくに直近の100 年間の社会的な激動、都市部の大衆化、革命、戦争などの影響により、著しい変化を遂げました。

日本ではボルシチとピロシキは大人気ですが、数あるロシア料理の中の、ほんのひと握りにすぎません。残念ですね。もったいない!

初めて作るかたもガッカリしないように、特別なスキルのいらないレシピを選びました。スーパーマーケットで普通に売っている材料で作れます。

この本の料理が、ロシア人の生活と日常の世界への扉となりますように。そしてこの本のレシピで、食卓がバラエティ豊かになり、皆さんの生活の中にひとかけの幸せを加えることができますように。


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上達への第一歩! ロシア料理の特徴を知ろう
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