執着しないクセを
つけるのも大切


広告代理店を辞めてフリーランスとなり、とにかくがむしゃらに駆け抜けてきた30代前半。ふと立ち止まって「私が本当にやりたいことって何だろう?」と考えはじめた35歳の頃から、休息をとりながら走ることの大事さも身をもって知った。

「自分も含めて、友だちには“健康診断、ちゃんと行かなきゃダメだよ”って言ってるのに自分のことはさっぱり、っていう人、多いですよね。大きな病気をしないとしても、体力が落ちたなぁと痛感することも増えてくる年代だと思います。だからこそ、心のなかをお天気にしておきたい。私はついつい突き詰めて考えてしまうのですが、意識的に“もういいや”って、考えることをやめるクセをつけた方がいいみたいですよ。たしかに私も音楽をやったり絵を描いたりしているときは、何かを考えすぎることから解放されているせいか、全然悩まないんですよ」
 

いつもキモチを快晴にしていたい

大宮エリーさんがすすめる「悩まない」コツとは_img0
 

自由に比例して、責任も増えてくるミモレ世代。ときには自分を上手に甘やかすとっておきの心のメンテナンス方法を知ることも、いつも気持ちを“快晴”にしておくために必要なことなのかもしれない。

「ストレスを解消するアイテムを、いくつか持っていた方がいいですよね。本当に何でもいいと思うんですよ。たとえば私はお風呂が大好きなので入浴剤にこだわっていて、こういう匂いと温度が好きなんだなぁって感じながらの入浴は、すごく幸せです。生きている限り人間関係の悩みは尽きないものだと思うので、まずは自分をよく見つめて、許して、癒してあげることが大事。この年になっても、自分のことって意外とわからないもんだなぁ、なんて思うこともあります。誰かに依存するのではなく、自分で自分を愛してあげることからはじめたいと思っています」