ミモレ読者のみなさん、こんにちは!
前回に引き続き、小山田エミーさんが再びフィンランドブログを書いているので、私もまたまたバトンを受け取って、今週は北欧祭りといきましょう!

とはいえ、北欧は2019年に一度旅行に行ったっきり。フィンランドの雰囲気、旅のしやすさがとても気に入って、これから北欧を旅するぞーー!と意気込んでいたところにコロナ禍がやってきたので、写真や旅のエピソードのストックがとても少ないのが困るところです。

今回は、少ないストックを振り絞って、建築デザインにふれてみようと思います。

こちらは、映画「かもめ食堂」に出てきた、カフェ・ウルスラ。海辺に建つ見晴らしの良いカフェです。船の帆のよう。

フィンランドの建築家といえば、アルヴァ・アアルト。みなさんもちらりと名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?世界の建築に影響を与えたといわれるデザイナーです。

2019年夏、ヘルシンキ中央駅に到着した私は、ゴロゴロとスーツケースをおしてホテルに向かってました。「もう少しでホテルだ!」と思った時、急に人だかりが見えました。しかも通行止めになっている・・・・・・。通れない。周りの人になぜ通れないのか聞くと、「プーチン」というお名前が耳に入ってきます。「??」
さらに聞くと、ちょうどその日、ロシアのプーチン大統領がフィンランドを訪問されており、これから目の前の道を車が通るから一旦通行止めとのこと。目の前の道を通らないとホテルには行けない!!通行止めはいつ解除になるかわからないというのです。困った私は、その道ぞいの本屋さんに飛び込みました。
何気なく入ったその本屋さんは、アアルト建築で有名な、ガイドブックには必ず載っているアカデミア書店だったのです。エミーさんのブログでも紹介されていましたね!

 

中央は吹き抜けになっており、天井のガラスからは柔らくやさしい自然光が取り込まれています。すっきりして無駄がないデザイン。だけど無機質でも奇抜なわけでもない。違和感なく人の暮らしに自然に溶け込んでいるように思いました。お店に飛び込んだ時も「これがあの有名な本屋!」という特別感はなく、全く最初は意識せず。でも、とても心地よい雰囲気だなと思ったので調べてみるとアカデミア書店でびっくりしたのです。

天井の採光部分のデザインは上から見ると、本を開いたようでした。この写真ではわかりにくいかな。

映画「かもめ食堂」にも登場したカフェはこちらです。ライトがつるされているバーの直線の連なりが、とっても洒落ている。これがあるとないとじゃ、この空間の雰囲気は全く違うと思います。細かいところにも手を抜かず、ちょっとした空間を、楽しく美しく心地よくしようという気持ちがこめられています。思わず写真を撮りました。

 

街中にある教会にはびっくりしました!まずはカンピ礼拝堂。

 

外観がアート作品のようです。まるで木でできた船。「ノアの箱舟なの?」きっとたくさんの人が、私と同じように思ったのではないでしょうか。

中は撮影がNGだったので残念ながら写真はありません。ステンドグラスなどの装飾や像などはなく、とてもシンプルな空間でした。木のぬくもりと静寂に包みこまれているようで、自分と向き合うにふさわしい場所でした。実際に、Kamppi Chapel of Silenceという名称で、その名の通り「静寂の教会」なのです。

そして、トラムに少し乗って少し歩いたところにある、テンペリアウキオ教会も、フィンランドを代表する建築として知られています。
閑静な住宅街に急に人がたくさん集まっているところがあり、岩のような観光名所が突然現る!といった印象でした。その唐突ぶりに驚きました。

 


洞窟のような入り口から中に入ると、光が差し込む明るい空間が開け、木と岩、自然の中に教会があります。中なのに外にいるような空間で、モダンでした。フィンランドのデザインって自然とアイディアに満ち溢れていますね。

日本も、歴史的な建物は木の質感が感じられます。自然を空間に取り込んで、四季を愛でる風流な感覚は、自然を日常にとけこませたフィンランドのデザインとつながるものがあるのかもしれません。

なんだかコロナの波で、旅がどんどん遠のいていっている気がして悲しいですが、バーチャル旅で少しでも楽しい気分になれたならうれしいです。

今週もあと少し。お疲れ様です!また来週お会いしましょう!