こんばんは。編集・川端です。「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」第92夜をお届けします。

今日1月19日、第166回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が都内料亭で開かれ、先ほど発表されました。

私はこんなふうに予想してましたという候補作への“私の中の前評判”と大賞受賞作の見どころをご紹介します。
 

第166回 芥川賞
砂川文次すなかわぶんじさんの『ブラックボックス』

第166回 直木賞
今村翔吾さんの塞王さいおうたて
米澤穂信よねざわほのぶさんの黒牢城こくろうじょう

 


<第166回 芥川賞候補作>

 

砂川文次さん『ブラックボックス
自転車で企業に荷物を届けるメッセンジャーの仕事をしている男サクマ。稼ぎを増やすべくウーバーイーツの始めるのですが、将来への焦りやモヤモヤが積もって……。
 

 

石田夏穂さん『我が友、スミス
ジムで筋トレをしていた30歳のOLが、ボディビルにはまって大会入賞を目指すお話です。美しい身体と女らしさとは?
 

 

乗代雄介さん『皆のあらばしり
歴史研究部に所属する高2の男子と歴史好きの中年おじさんの騙し合い。
 

 

九段理江さん『Schoolgirl
社会派の意識高い系のYouTuberの娘と読書家の母。太宰治の『女生徒』の現代版。
 

 

島口大樹さん『オン・ザ・プラネット
映画を撮ろうと鳥取にある映画の撮影場所を目指す若者4人のロードムービー的小説。
 

<第166回 直木賞候補作>

 

逢坂冬馬さん『同志少女よ、敵を撃て
独ソ戦のさなか、女性だけの狙撃小隊の一員となった主人公の少女セラフィマ。仲間たちと訓練を重ね、スターリングラードの前線へと向かいます。
 

 

彩瀬まるさん『新しい星
生後まもない娘をなくした青子、乳ガンが見つかった茅乃……大学の合気道部で知り合った男女4人は、30代になってそれぞれに“喪失”を抱えていたーー。8つの短編が一つの長編につながる感動作。
 

 

今村翔吾さん『塞王の楯
秀吉が死後の戦乱の世を舞台に、石垣作りの職人(盾)と鉄砲作りの職人(矛)の対決を描く歴史もの。
 

 

柚月裕子さん『ミカエルの鼓動
ロボット手術を推進するイケイケの心臓外科医とドイツ帰りの寡黙な天才医師。難病の少年を救うのはどっちだ?
 

 

米澤穂信さん『黒牢城
本能寺の変が起こる少し前。軍師・黒田官兵衛が織田信長に叛旗を翻した荒木村重とともに城内で起こった事件の謎を解く。戦国もの×ミステリーの掛け合わせエンターテインメント。


【第92夜】第166回芥川賞・直木賞決定!候補作のあらすじと大賞の見どころ


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<次回>
1月26日(水)22時配信予定

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撮影/塚田亮平

 


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